へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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BLOOD+ #50(終)

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なんくるないさー、というカイの説得で、双子を殺すことを
思い留まる小夜。ハジも本心を小夜に吐露し、小夜に生きてと願う。
そこでアンシェルが復活。さすがに落雷で死んだのでは
締まりがなさ過ぎたので、最終決戦を飾ってくれて良かった。
そして、ハジはアンシェルと刺し違えて生死不明に。
沖縄に戻った小夜は、束の間の日常を謳歌する、
それが眠りまでの短い夢であるとしても・・・。
最終的に、小夜が眠りにつき、カイが双子を育てながら
それを見守り続けるという予定調和といえばそういう感じのラスト。
ハジが生死不明になったと思ったらやっぱり生きてたり、
死んだと思ったネイサンも生きてたり、
いつの間にやらデヴィッドがジュリアを孕ませてたり、
プライズらしきものもいくつか仕込まれてはいたけど、
どれもオマケの域は出ず、驚きというのはあまりなかった。
ネイサンは、たぶん先代のみならず歴代の翼手を
延々と見守っているような存在なんだろうなー。
小夜とカイの物語としては、色々と遠回りをして
結局沖縄を旅立ったあの頃に戻ってきたという形で、
初代EDが掛かることからしても、
沖縄編とリクの死とニューヨーク決戦だけあれば、
あと途中いらなかったんじゃないかという気がしてしまった。
これは作品そのものの感想としても言えることで、
沖縄編に関しては、物語としても興味深く、
基地問題といったネタもきちんとメインテーマと連動していた。
それがベトナム・ロシア・ロンドンと転戦するうちに、
テーマの空転が目立つようになり、
物語もただ設定説明を消化していくようなものに落ちてしまった。
4クールという尺に見合うだけのキャラ、物語、テーマ性を
初期段階で与えられていなかったのが最大の失敗。
結局、水で薄めてどうにか場を繋ぐような作りになってしまい、
全ての要素において魅力がぼやけた。
ネタや調理法が悪かったというよりは、設備の問題が大きいと思う。
加えて、監督やプロダクションI・Gというスタジオ全体に、
4クールオリジナル作品というものを担うだけの
経験値が足りなかったのもあったのではないか。
結局、4クール五十話放送したというのに、
演出や作画で驚かせてくれるような若い才能が出てこなかったのは残念。
土6に求められていたのは安定ではなく爆発だったのになぁ・・・。
志は高かったのだと思うが、それに身体も技術もついていかない、
何とももどかしい様子をずっと見せられた作品だった。