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(TVK)N・H・Kにようこそ! #24(終)

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テレビアニメーション「N・H・Kにようこそ!」ドラマアルバム 第20.5話 フルボイスにようこそ!
投身自殺を図る岬ちゃんをどうにか止めたものの、
それ以上説得する術が思い浮かばないので革命爆弾抱えてNHKに特攻。
やっていることは小説版のラストとほぼ同じなのだが、
キャラの心情や意味付けがまるで違う。
小説版では佐藤の行動は岬ちゃんを救うという方便の元での
本当にヤケッパチな特攻だったと思うのだが、
ここでは明確に岬ちゃんを救うという目的の方が優先されている。
しかも「好きだったんだ」とか恋愛認識までしている。
非常にポジティブな純愛行動。なのでその後の実家での語らいや
エピローグは幸せで平穏な空気に包まれている。
小説版とマンガ版をミックスして進めながら結果として、
アニメ版独自のハッピーエンドにきちんと到達してみせた。
これは純粋に凄いことだと思う。メディアミックスとしても興味深い。
小説版がネガティブ自己語り寄り、マンガ版がコミカル寄りだとすると、
アニメ版は青春映画寄りとでも言えばいいのだろうか。
全体としても、もっとドタバタの多いアニメになると予想していたのに、
むしろ叙情的な演出に多く力が込められていたのが印象的だった。
そのぶん、小説版やマンガ版の魅力がある程度
削がれていたようにも思うのだが、まあそれは仕方のないことか。
アニメというメディアでこのテーマを扱うのなら、
こういう希望のある落とし方でないと何かとマズかっただろうし。
テーマ性よりメッセージ性を優先するのは悪いことじゃない。
あと、作画や声優の芝居などにも注目点は多かった。
難しい題材を勢いのあるスタッフの力で動かしていたのは見事だった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。


ところで、あのラスボス。エヴァの使徒かとも思ったんだけど、
やっぱり涼宮ハルヒの神人も入ってるのかなぁ・・・。
そういうオタク文化に対する自己言及的な部分は
アニメにしか出来ないことだったので、
もっと積極的に見せて欲しかった気はする。