天保異聞妖奇士 ＃１５

LONE STAR　愛という言葉(初回生産限定盤)
狂斎に世界の楽しさを教えてやると言われたアトルだったが、
吉原の裏社会とそこでもがきながら生きる女の姿を見て、
自らも別の場所に憧れながらも吉原に残る生き方を選ぶ。
華麗にアトルを抱きかかえ「コナン着地」を見せるなど、
いかにもな「お姫様を助ける少年」な働きを見せた狂斎の言葉が、
完全に上滑ってまったくアトルに届かないという
今回のこのあまりにもシニカルな終わり方は、
さすが會川昇という嫌らしさだった。
あの遊女の複雑怪奇な心情なんて、土６に放送して
一体どれだけの視聴者に理解されるというのか。
アトルは元々大人びた雰囲気の少女とはいえ、
それでも淡々と事態を眺めていくあの視点の深さは
歳不相応というか、ヒロインとしてもどうなんだろう。
対照的に宰蔵はどんどん幼児化しているのだが・・・。