がくえんゆーとぴあ まなびストレート！ ＃１１

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長門有希のライブアライブ・・・と言ってしまえばそれまでなのだが、
しかしそれだけでは済まされないものが色々あって大混乱。
まず、学園祭なんだからライブシーンがクライマックスになるのは
何の問題もない。冒頭にはエヴァ風の経過報告書描写もあったわけで、
パロディに関してはいつものことでもある。
つまりは茅原実里をわざわざキャスティングしたことからしても、
「わかってやってるネタ」には違いないのだろうと思う。
むしろ、京アニが実写再現超絶ライブシーン作画をやったなら
ユーフォーはアニメ的な超絶ライブシーン作画を見せてやるぜ的な
良い意味での対抗意識が垣間見られてそれだけなら好感を持つくらい。
問題は、何でラス前のこの重要な場面でそんな真似するんだということ。
つーか誰だよあのバンドの連中っ！？
学園祭のメインイベントを任されているんだから、
つまりは初期から生徒会と綿密に打ち合わせはしていたのだろう、
学美を壇上に呼び込むくらい彼女の存在を認めてもいる。
で・・・じゃあ今までどこにいたの？？？
筆者が思い出せないだけで今までに伏線とかあったっけ？
一緒に生徒会室や旧学生寮を直したりしてたっけ？
自分達がメインを務める学園祭の危機に生徒会を助けて
署名活動に尽力したりしてたっけ？
少なくとも印象に残る存在として描写されていた記憶はない。
今回前半の、いまいち必要性のわからなかった不良達の部分に
このバンドメンバーを絡めたりすれば今回だけでも
それなりに生徒会との関係を描写することは出来たはずだけど、
それもしていない。本当にただいきなり出てきて歌ってる。
これだと、ライブシーン描きたいというのが先にあって、
学美が校歌歌うという展開も何も後付けに過ぎないように見える。
クライマックスなのに、今までのストーリーの全てが結実する
最高の舞台なのに、そのおざなりさはないんじゃないのか・・・。
いや、そうではなく、ただ単に生徒会の面々以外の
一般生徒の描写が不足しているというずっとあった問題点が
ここで致命的に浮上しているだけなのかも知れない。
「学園が一つになった」という達成感ではなく、
「生徒会が仕事をやり遂げた」という達成感になっちゃってて、
何だか今回の学園祭の全てが空滑りして見えるというか。
ただ、生徒会の物語として見ればこの上なく感動的な出来に
仕上がっていたりもするのでまたややこしいんだよなぁ・・・。
作品に波長が合ってる人と合ってない人で
受け取り方が１８０度変わってしまうのではないか？
ず〜っとこの作品に付いて回る疑問だけど、
何でこんなに分裂してるんだろう？
ある意味、最終回がまとまるのかこれ以上に分裂するのか
非常に楽しみではある。