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DEATH NOTE #25

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「生まれてから一度でも本当のことを言ったことがあるんですか?」


Lの最期。
原作最大の重要回を、ほぼオリジナル要素で埋めるという
相当に思い切った構成。アニメ版の総力を結集して
Lの死というものに新たな解釈を加えた内容となった。
冒頭に挿入されるLの過去らしき断片イメージ、
今までの無邪気さを消し去りゴスロリ衣装に身を包んで
ライトに言われるまま殺人を繰り返すミサの描写、
そして豪雨の中のライトとLの語らいと、
その後の「ライトの足を拭くL」という聖書的寓意に満ちたシーン。
ミサの描写に関しては、恐らくはミサというキャラは
ライトに従うことで本来の自分を殺してしまう
殉教者なのだというような意味合いなのだろうなぁ。
アルゴスロリ作画がとてつもなく怖かった。
ただ、平野綾の歌はその雰囲気に追随しきれなかったような気がする。
ライトとLの語らいは、まずLが実は自分の死を予感していたという
解釈の元に、そのうえで最期の時間を使ってライトの本質に
迫っていくという内容。Lはライトの哀しい性に寄り添い、
最期にその身を清めるという行為に出る。
それはLの敗北宣言のようにも取れるし、
逆にライトに対する最期にして最大の攻撃とも取れる。
ともかくそれによってライトの邪悪な笑みの意味合いが、
原作とは180度違ったものになった。
生まれてから一度も見せたことのなかった本当の自分を、
ライトは最期の最期にLにだけ見せた。
あの邪悪な表情が唯一無二の友情の証・・・切ない解釈だ。
しかし個人的にはとても好感の持てる解釈だった。
まあ、原作のセリフを削ったり解釈を変えたりすることに
納得のいかないファンも多いだろうけど、
アニメスタッフにも自我を見せる場ぐらいあっていいだろうと思う。
原作再現アニメから脱皮するのは悪いことじゃない。
こうなったら第二部やクライマックスにも独自解釈で斬り込んで欲しい。