（新）キスダム-ENGAGE planet- ＃１

総監督はゴーダンナーの長岡康史、
キャラデザはガイナックス出身の注目株すしお、
制作は作画に定評のあるサテライトと、
期待を煽る要素は充分に揃いながら事前に不穏な噂が流れて
本当に大丈夫なのかと色々心配させられた作品。
しかし、この第一話はとりあえず期待通りのクオリティー。
謎の虫が世界中に出現し人類を襲い出し、
その原因である剣を巡って組織内でのいざこざが起こり、
最終的にパイロットの男がその剣で新たな命を与えられるまでを、
詰め込み過ぎなほどの情報量で一気呵成に観せていく。
正直、一度観ただけでは状況や人間関係が把握しきれないのだが、
それでもわかりにくいというほどではない。
ただ、さすがに主任を挟んだ三角関係らしきものの機微や
キャラの感情の流れまでは掴めなかったけど。
作画やアクションに関しても上々。
戦闘機からガウォークが飛び出す川森メカには笑ったが、
戦闘シーン自体はスピード感があって良かった。
キャラデザは派手さはないものの堅実で、動くと魅力的な印象。
問題は話が動き出してからきちんと
キャラの掘り下げがあるのかどうかと、
作画レベルがどこまで維持されるのかという点か。
特に作画はちょっと不安。どうにか頑張ってもらいたい。