DARKER THAN BLACK黒の契約者 ＃４

HOWLING　ツキアカリ
契約者として覚醒してしまった舞は行く先々で能力を暴走させ、
ついには友達とその父親を焼き殺してしまい精神崩壊。
舞の父が最期に心を呼び覚ますものの、結果待っていた舞の救いは
契約者となり海外に運ばれていくことだった。
追い詰められていく過程と、ついに幼児退行を起こした様子、
そして契約者として完全覚醒し感情を失ったラストと、
舞の揺れ動くというにもあまりに振り幅の広い感情の流れを、
那須めぐみが熱演していて見事だった。
徹底して容赦のない展開だったが、基本的には
突き放したような演出なので観ていて哀しいというよりは
ただただ陰鬱な気分が重くのしかかるような印象。
契約者として覚醒すると人間的な感情がなくなるという部分が、
黒の普段の留学生演技を見ているとわかりにくくて
話の本質が上手く掴めなかったのが残念。
契約者の背負った業や哀しみをもっとダイレクトに伝える
役割を与えてもいいエピソードだったと思うんだけどなぁ。
黒の事件に対する介入がどうも中途半端で
真意不明というよりただ単に挙動不審になってる気もする。
今回の作監は芝美奈子だったが、
激しいバイオレンス描写を端正に仕上げているのが面白かった。
ラストの父親の死に顔なんか独特の味が・・・。