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(TVK)セイントオクトーバー #26(終)

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ユアン君をバリボリ食って、クルツが完璧クルツにパワーアップ!!
ゴスロリ探偵団を操り互いに殺し合いをさせ、
エスメラルダも非情に切り捨てる極悪ぶりを発揮するが、
身体を乗っ取り返したユアン君の願いを聞き入れた小十乃が
ユアン君ごとクルツをジャッジメントして決着。
死んだソフィアとエルロックも復活し、
クルツは子供に戻ってユアン君と一緒に昇天。
最後はユアン君も人間に転生して戻ってきてハッピーエンド。
・・・ただ一つ、アッシュと小十乃が和解しなかったことを除いては。
正直、それ以外は予定調和な最終回で、
作画は良く動いていたしクルツの変態度の高さも楽しかったものの、
感動やテーマ性という部分ではいまいちかなと思っていたのだが、
アッシュの扱いだけはハッピーで能天気なエンディング内容から
完全に浮いていて物凄く違和感があり、そこが非常に面白かった。
「捨ててくれてありがとう」って小十乃のセリフが
この作品の明るいテイストの裏に隠されていたものを
端的に示していたような気がする。
エルロック消滅、ソフィアを殺して小十乃激鬱など、
特に1クール目の展開にはそういう裏の部分が
定期的に飛び出してきていて、それが作品全体に緊張感を与えていた。
で、2クール目でそこを更に掘り下げていったら
どうなるんだろうと期待は高まったのだが、
残念ながら2クール目は逆にそういう部分を抑え付けてしまい、
結局アッシュの描写以外からは裏が見えなくなってしまった。
その方が気楽に観られて良かったという面もあるのだろうが、
やはりちょっと勿体なかったなぁ。
実の家族を簡単に切り捨てていたアッシュが
何故あれほどまでクルツの支配を求めるのか、
そこにどんな感情があったのか、きちんと描いて欲しかった。
子安武人はそういうところを考えながら演じていたように見えたが、
どういう解釈をしていたんだろう・・・?
しかしまあ、そういう裏のことは置いておいても、
B級萌えアクション作品としては充分に満足のいく内容。
キャラの立たせ方、動かし方は最近のKONAMIアニメらしさと
スタジオコメット作品らしさが組み合わさった見事なものだった。
こんなイロモノとしか言えないような企画を、
センスよくまとめてみせたスタッフの仕事は本当に素晴らしかった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。