ロミオ×ジュリエット #12
駆け落ち生活を楽しむロミオとジュリエット、
しかし残された人々は当然とんでもない目に合っていた。
幼いながらも幸せを満喫する二人が、
どうしようもない大人社会の事情に引き裂かれていく、
というテーマをこれ以上ないほど切実に語る話だったはずなのに、
自分達のせいで街が焼かれた際の二人の対応が間抜け過ぎて
まったく同情出来なくなってしまった・・・。
「二人なら何とかなる」って、それで考えた手段が
マント被って殴り込みってどういうことだよ!?
もっとこう、自分達の存在を匂わせて街から憲兵を引き離し
隙を見て逃げるとか、さすがにもう少しまともな手はあるだろうに。
結局、二人に自分の名を名乗らせるクライマックスが
まず先にあって、そこに至る過程は二の次だったのだろうか。
二人のおままごとっぽくもある新婚ラブラブ生活描写は
悪くない出来だっただけに、壊し方にはこだわりが欲しかった。