（ＴＶＫ）ぽてまよ ＃１２（終）

　ぽてまよ 2 [DVD]　ぽてまよ 3 [DVD]
Ａパートは、素直と母の最期の日々。
ギャグのほとんどない叙情的な作りが実に堂に入っていて、
こういうのが出来るスタッフだから今までの雰囲気があったんだなと
非常に納得させられた。エピソードは原作準拠なのかな？
現地のお手伝いさんとの交流や車椅子での花見など、
どれも印象的なものばかりで、最初心の内がまったくわからない
少年として出てきた素直の根っこの部分が上手く出ていたなぁ。
Ｂパートはついにぽてまよとぐちゅ子の花が咲き、そして散る。
素直とみかんの話から、突然のぽてまよ散華に持っていく展開は
そうなるだろうとわかっていてもかなり驚きだった。
昇天シーンの美しさもあって、一瞬本気で騙されそうに・・・。
ただ、花が散ったあとの種から新たな仲間が生まれるという
あの生命体の生態を考えると色々と意味深いシーンではあったなー。
あれは一応出産なのか？　この前の発情期云々ってマジだったのか？
とりあえず生命の尊さみたいなものだけは伝わってきたが。
全体通じて、ほのぼの→キャラ萌え→成長物語→生命賛歌と、
作品イメージが短い間に二転三転したように感じるのだが、
それは恐らく作品のポテンシャルを徐々に開放していった結果、
テーマが広がっていったってことなんだろうな。
完成度の面では地味な佳作といった評価になるんだろうけど、
作品自体が化けていくという点では近年稀な逸材だった。
声優陣のハマり具合なんかも良かった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。