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劇場版BLEACH MEMORIES OF NOBODY

劇場版 「BLEACH MEMORIES OF NOBODY」 【通常版】 [DVD]BLEACH 破面(アランカル)・ 虚圏(ウェコムンド)潜入篇 2 [DVD]
劇場版第一作。
前半で一護とゲストヒロインの茜雫のドラマを丁寧に構築したあと、
後半は完全にキャラサービス&大バトルのジャンプアニメ映画ノリになり、
またエンディングでドラマに戻るという実に割り切りのはっきりした構成。
アンバランスではあるのだが、やりたいことと求められることを折衷するには
非常に面白いアプローチだと思う。敵であるダークワンにしても、
設定的にはかなり深いものがありそうなのに事情説明は最低限に留めて
敢えて個性を与えず放置している印象。ネタを膨大に用意しながら
容赦なく切り捨ててギチギチに押し込んでいる感じがなかなか贅沢だなぁ。
しかし、この映画最大の魅力はそうやって無理矢理気味に描かれた
後半の既存キャラ大活躍ではなく、間違いなく茜雫のエピソードにある。
とにかく観客に茜雫を好きになってもらおうという演出が凄まじく、
それによるラストの切ない展開の破壊力が爆発的に増しているのは見事。
あ、あんな良い動きで活き活きしてる斉藤千和声の女の子を
一時間も観せられたら惚れざるを得ないだろう常識的に考えて!!
茜雫を可愛く見せる作画に関しては本当に素晴らしい出来。
あのミニスカ制服で元気良く飛び跳ね踊る様子は
観ているだけで幸せにさせられる・・・!!
特にトイレでリボン結んでるシーンの異様なまでの動きの細かさは、
仕草フェチ的な情念が炸裂していて痺れた。
ただ、本来は家族の記憶を求める茜雫を疑似家族として
護ろうとする一護・・・という構図のはずなのに、
あまりに茜雫の萌え度が高いのとテーマ曲がラブソングなせいで
思いっきり恋愛話のようになってしまっているのはどうなんだろう?
まあ、ラストシーンも含めてその辺の解釈は色々あって良いんだろうけど。
個人的にはハッピーエンドだったのだと思いたい。
それにしても・・・織姫・石田・チャドは出てこない方がまだマシだったんじゃ?