（新）のらみみ ＃１

原作知識なし。前情報もほとんど触れていなかったのだが、
「居候もの」の子供向け作品の世界観を大人向け視点で再構築したわけか。
原作がＩＫＫＩ掲載というのは納得。こういう作品の場合、
少し毒抜きしてアニメは子供向きにしてしまうことも出来ただろうけど、
あくまでターゲットはかつて「居候もの」に親しんだ大人なのかな。
前半一話目の内容はまさにそんな感じで、実に痛々しかった・・・。
そもそも主人公からして居候先を見つけられないキャラという設定が切ない。
二話目の、仲良くなったキャラが居候先へと去っていく様子を眺める
クライマックスも何とも言えない感慨深さがあって良かった。
単純に居候もののメタ的な解釈というだけでなく、
そういう居候もののユートピア的世界観の肯定だったり、
そのなかでも起こるキャラの成長だったり、
色々と面白いテーマを追っていけそうな作品になっている。
見た目的には非常にユルいので気楽に観られそうだし、
大盛り上がりはないだろうけど堅実な佳作になってくれることを期待。
それにしても、白石稔がクレジット二番目に載っているなんて・・・。
実直な青年声がなかなかハマっているのには驚いた。
加藤奈々絵も久々に主役かー。コロッケ以来だっけ？