へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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(TVK)true tears #13(終)

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眞一郎は比呂美を選び、乃絵は一人思い出の鶏小屋の前に立つ。
そして、まだ残る石の告白文を見つめる乃絵の瞳から、ついに輝きが散った・・・。
恋愛模様の決着としては妥当な結末を迎えた最終回。
乃絵のことを大切に想う気持ちに痛みを感じながらも
比呂美を幸せにすると誓う眞一郎の態度は、わりと好感が持てて良かった。
最近どうしようもない主人公ばかり観ていたから・・・。
しかし今回の比呂美はまた性的アピール全開で素晴らしかったなー。
コーヒー飲むだけであれほどの官能を発揮するなんて!!
眞一郎と乃絵の別れのシーンの裏で、メガネで開脚やってるというのが
演出意図を少し量りかねて混乱したのだが、
あれは単純にエロ方面の解釈で良いのか!?
眞一郎ママがわざわざ料理持って訪ねてくるのも、
息子の筆おろしの前に最終確認しにきたみたいで何か怖かったぞ。
その辺やっぱり比呂美は眞一郎ママと同じく生身の女であり、
乃絵はそれまでどこか絵本世界の住人だったのが、
最後に絵本を読み眞一郎との別れを経験することで
涙に代表されるリアルな感覚を取り戻すことが出来た・・・という話だったのか。
恋愛ものをやっている一方で、乃絵にしても比呂美にしても愛子にしても、
少女の自立というテーマが強く打ち出されていたのには、
シムーン」後の西村純二監督作品だなぁという印象を受けた。
全体としても、この作品は単なる恋愛ものというよりも、
極めてリアルに描き込まれた生活描写と丁寧な心理演出で
思春期の空気感を表現する青春映画的な作品だったように思う。
こういうテイストの演出をする場合、
よほど作画の下支えがないと地味になってしまうものだが、
その点でも非常に健闘していたのは見事だったなぁ。
現代的な萌え要素を備えつつ地味な芝居に耐えるキャラデザや、
新進気鋭のスタジオであるP.A.WORKSの頑張りが上手くハマったのかな。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。