獣神演武 ＃２６（終）

星の宿命なんて関係ねぇと岱燈がゴッド慶狼を倒してエンド。
特に捻りを加えるでもなく、慶狼はただ狂った悪役のまま、
岱燈はただその悪が気に食わないという理由でぶっ飛ばすのみで、
非常にシンプルではあるがどうも食い足りない印象の残る最終回だった。
やはり慶狼が狂うまでの流れとそれからのクライマックス展開に
落差があり過ぎる気がしてならない。
政治問題や肉親の愛憎、友の裏切りといった重い要素が次々出てきて、
当初の単純明快な武侠もの路線から外れてきたところで
揺り戻しをかけたのかも知れないけど、
せっかく出てきたテーマを投げることもなかったのに・・・。
倒されてレオタード姿に戻った趙香の顔に
「男ってどうしようもない同盟」の旗をかぶせる演出には
爆笑してしまったが、そこは笑わせるところじゃないだろ！！
意味合いはわかるけどビジュアル的にありえない・・・。
全体的にも、真面目になろうかという段階になると
軽くハズすという演出や展開が目に付いたように思う。
朝枠や夕方枠ならそういう配慮も美点なんだけどなぁ、
やっぱり深夜枠になってしまったことが全てのズレの原因なのか・・・。
今時珍しくわかりやすいコンセプト自体は良かったものの、
そこを入口に中はもっと広がるのかと期待したら
そうでもなかったので拍子抜けしたという感覚なので、
それさえなければ充分面白くはあったんだけど。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。