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(TVK)S・A〜スペシャル・エー〜 #24(終)

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S・A~スペシャル・エー~ キャラクターソングアルバム
彗を取り戻す為にSAメンバー全員でロンドンの滝島邸に潜入、
仲間達が一人また一人と盾になり光を先へと進ませる最終決戦展開に!!
流れ的には物凄くベタなのだが、そこに辿り着くまでロンドン観光したり
メイドコスプレしたり余計な寄り道ばっかりやってて、
これ最終回なのにとラスト五分まで気が気じゃなかったぞ!!
ただ基本的には、八尋と桜の強引過ぎる助っ人参戦とか、
光の着ぐるみネタを彗と光が心を通わせる為の
重要な小道具に起用したりとか、その着ぐるみ脱いだら
直前までメイド服だったはずが制服に戻ってるとか、
ラストの落ちたら死ぬとかそういう理屈を完全に度外視した
映像インパクト第一の時計塔空中キスシーンとか、
無茶を承知で開き直った演出の数々が超展開と組み合わさって
この作品らしい良い意味で能天気な雰囲気を生み出していたなー。
しかし、みんなカップルになってハッピーエンドのなか、
一人だけ犬を撫でてる竜の姿が物悲しい・・・。
作品全体としては、もう古典的ともいえるセレブ教室ネタを
迷いなく正面からやっている感じが気持ち良かった。
結局SAという選ばれた人間だけの箱庭で傷を舐め合っているだけだと
何度となく言われても、それで何が悪いと突っぱね続ける姿勢は
わりとこのジャンルが成熟し切ったうえでの現代的な態度なのかもなぁ。
声優陣は、後藤邑子に関してはどう考えても声質が合ってるとは思えないのに
それでも演技的なシンクロ率が回を重ねるごとに上がっていくのが凄かった。
何気にその演技力を堪能させてくれた福山潤や、
芸風広がってきた代永翼なんかも印象的。
高垣彩陽にはもっと喋らせてあげて欲しかったが・・・。
惜しかったのは、一般性とオタク性の両取りを狙ってどっちつかずになり、
結局どちらにも作品を上手く届けられなかったことだろうか。
原作ファンとアニメファンの間でもエアポケットが生まれていた感じだし。
もう少し何か噛み合わせが良ければもっと良くなったのだろうが、
まあとりあえず、スタッフの皆様、お疲れ様でした。