へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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夏目友人帳 #13(終)

夏目友人帳 1 【完全生産限定盤】 [DVD]夏目友人帳 2 [DVD]
ニャンコ先生の正体を知った田沼と再び夏目に会いにきた子狐、
二人と一緒に夏祭りの花火を観る夏目。
基本的には田沼との関係を軸にしながら、ニャンコ先生の百面相に
委員長の大活躍に子狐再登場に幼女&名取の再登場まで絡めて、
夏目の成長物語としての帰結とキャラ総登場のお祭り騒ぎを同時にやる最終回。
同じ景色を共有出来そうで出来ない夏目と田沼の距離感を何度も見せながら、
それを言葉と思いやりで乗り越えていく様子を描いていくのは、
夏目のこれまでの物語を総括しているようでもあり、感動的だった。
池が見えないなら聞けば良いし、花火が見えないなら見えないと言って
一緒に移動すれば良いだけの話なんだよな・・・けどそれが凄く難しい。
それを可能にする友人という関係性に対しては
最後まで繊細な視点で描かれていて見事なまとめ方だった。
ニャンコ先生と委員長はギャグ&萌え要素を一手に引き受けていたが、
何か委員長はまったく報われそうもないな。
名取は何しにきたのか説明がなかったが、
あれは第二期への伏線だったりするのだろうか・・・?
全体としては、非常に落ち着いた空気感を維持しながらも、
作画演出の見せ場作りやドラマの盛り上げをきっちりやる仕事の確かさに
多少地味ながら常に安心して観ていられる作品だったという印象。
夏を強く感じさせながらもギラギラしていない優しい色使いや、
声優陣の柔らかい演技の数々などは特に心地良い要素だった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。
第二期はすでに発表されているけど、ヴァンパイア騎士とセットで
分割放送するという予定が始めからあったのかな。
もう夏は過ぎてしまったが次は冬から春の話になるのか・・・?