（ＴＶＫ）鋼殻のレギオス ＃９

最強の称号である天剣授受者でありながら闇試合に参加して
グレンダンを追い出されたという過去を暴露されるレイフォン、
その一方グレンダンではその事件に関わった者達が危機に陥っていた。
レイフォンとリーリン、二つの視点を交錯させながら
過去と現在の事情を浮かび上がらせていく構成は、
今までになくきちんと機能していて面白かった。
今回は英語パートがなかったのも良かったのかも知れないが・・・。
ただそれでも、そもそもこの世界において武芸がどういうもので、
それを汚すのがどれだけ重大な意味を持つのかが説明不足なので、
レイフォンとニーナの思想のすれ違いが掴みにくかったなぁ。
普通に考えると孤児院維持の為に金が必要だったんなら
仕方ないじゃないかと思うところなんだけど、
その孤児院のみんなからも見放されたということは、
よっぽどレイフォンの行動はこの世界の常識から外れてるってことなのか。
このレイフォンと周囲のズレっていうのが終始テーマなんだろうけど、
どうにもそこに焦点が合い切らない感じがしてもどかしい・・・。
グレンダンでのドＳな人のバトルはセリフと技のハッタリが楽しかったが、
これも汚染獣が人間と同化するなんて重要な設定を
投げっぱなしで見せているのが少し引っ掛かった。