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仮面ライダーディケイド #31(終)

仮面ライダーディケイド Volume.3 [DVD] 仮面ライダーディケイド VOL.4 [DVD]
MASKED RIDER DECADE COMPLETE CD-BOX
ここが民主党政権の世界か・・・。
というわけでライダー大戦世界編、後編にして最終回。
話の流れとしては改めて士=ディケイドの存在そのものが
世界を破壊してしまうという事実を突き付け直したうえで、
それでも旅のなかで築いた仲間との絆の為に戦い続けるという決断を
士が下す友情パワー爆発な展開によってアポロガイストを倒し、
とりあえず一件落着・・・と一旦したところで、
いやいやお前がいるとその仲間も消えるんだから駄目だろうがと
ごく当然の突っ込みをオリジナル平成ライダーの皆さんに食らって
じゃあ一体どうすれば良いんだ!?・・・という形で続きは劇場で!!
要するに・・・ストーリーが終わっていないだけならともかく、
根本的なテーマ語りの部分までまったく終わらず続いてしまった。
一応、士と海東の友情をドラマティックにまとめていたのは、
全てに決着つけるのはとても無理なのでせめてこれくらいはという
スタッフの苦肉の策だったような気がしてならない・・・。
それにしてもここまで見事に投げっぱなしてくるとはなー。
せめて士達が今まで巡ってきたライダー世界と
渡&剣崎の登場によるオリジナル世界の関係くらいは
最低限明かしてから劇場版に繋げて欲しかった。
渡の説明からすると各世界のライダーはディケイドに
倒されるべき存在だったらしいので、やはりディケイドが生まれたことで
勝手に代役によるレプリカ世界が出来てしまったので
オリジナルの皆さんがキレたとかそういうことなのか・・・!?
全体として、平成ライダー十周年を飾るお祭り作品としては
仕掛けに満ちていて非常に楽しく劇場版に続くこと自体も
まだお祭りが終わらないという点で良かったりもするのだが、
もう一つ期待されていた平成ライダーシリーズという作品群を
メタ的に語り直し新たな仮面ライダーの地平を切り開くという要素が
會川昇の降板やらファンサービスの拡張増加による尺の足りなさで
まるで手が回り切らない状態になってしまったのは残念だった。
その辺は「W」と劇場完結編の同時進行によって
何が生まれてくるのかに賭けるしかないのかな・・・。
ちなみに、「ゴジラファイナルウォーズ」が04年で
ウルトラマンメビウス」が06年だったことを考えると
「ディケイド」って全員集合ものとしてはむしろ最後発なんだけど、
それゆえにすでにある程度整えられていた
「現代におけるヒーロー全員集合もの」のテイストを
最大限に発揮することが出来たという側面もあったように思う。
あとはゴジラウルトラマンのようにそれを最後の花火で終わらせず、
いかに次に繋げていくかという命題にどう応えるかだが、
「W」仮面ライダーというよりはキカイダーズバット
シャンゼリオンを彷彿とさせるのは既成のイメージを取っ払って
あらゆるものを取り込むという生き残りを懸けての戦略なんだろーか?
ともかく・・・三条陸だけはお願いだから降板させないで!!