青い花 ＃１０

　[asin:B002J95032:title]
杉本四姉妹次女と先生の結婚式と、その後のふみと杉本先輩の江ノ島決闘。
前半の結婚式は、四姉妹それぞれの微妙な心理の整理の仕方と
それを繊細に拾っていく演出の丁寧さが非常に印象的だった。
中原三女も実は先生が好きでしたと発覚する辺りは、
本当に女の業深い姉妹の因縁をそれでもどこか可愛らしく
家族の絆を逆に温めるようなものとして描写していたのが面白かったなぁ。
長女に能登麻美子という配役はバランサーとして完璧だったな・・・。
そして、結婚式でも涙を見せず、自分が子供だったことを振り返りながら
それでもまだふみに寄りかかっていこうとする杉本先輩を、
江ノ島の岩戸でふみがまさに一刀両断！！
岩戸隠れの話やサブタイトルの「幸福の王子」など、
これでもかと隠喩を散りばめた展開にはなっていたのだが、
そんなことよりふみの一言の方がよっぽど強烈というオチは鮮やかだった。
杉本先輩は、ふみの恋が本気だったことをここで初めて知ったのかな・・・。
この一瞬で完全に二人の立場が逆転するという構成も見事だったが、
この状態で残り一話というのは多少キツそうだが大丈夫なんだろうか？
杉本先輩をこれで退場させて、最後はふみとあきらの関係に絞るとか？