へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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青い花 #11(終)

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留学を決めた杉本先輩とすれ違い未だに心を揺らすふみ、
しかしクリスマスパーティーのあとあきらと訪れた思い出の小学校で、
ふみは自分の恋の始まりが本当は何だったのかを思い出す・・・。
ラストまでは特に最終回らしい焦ったことはせず、
いつも通りの空気感を大切にしながら上品にまとめた最終回。
杉本先輩の問題はあっさり終わり過ぎな感じはしたものの、
最終的にふみとあきらの関係に絞って話を落としたのは上手かった。
散々遠回りして、ようやくふみはあきらのことを
本来のターゲットだったと認識してロックオンしたわけですか。
まさにここからが、あきら逃げての始まりな気もするが
まあそういうことはともかく、ふみという少女の恋の物語としては、
それほど中途半端な印象もなく終わっていたのは嬉しかった。
全体としては、一歩間違うと非常に俗っぽいものになってしまいそうな
女学生の同性愛というテーマをナチュラルな筆致で描きながら、
それでいて百合ものとしての美味しいネタも確実に拾っていくという
ある意味での文学性と商業性のバランスの良さが印象的だった。
カサヰケンイチJ.C.STAFFの組み合わせによる作風は
作品重ねるごとに着実に完成度が上がっていて凄いなぁ・・・。
他のスタッフワーク、田中宏紀のピンポイント投入や
幾原邦彦のOPだけではないっぽい起用なども面白かったし、
声優陣のフレッシュかつ個性的な配置も良い感じだった。
高部あいはこの役以外に広がりあるのかどうかまだわからないが、
儀武ゆう子と石松千恵美は今後どうなるのか楽しみ。
ただ、ノイタミナと同じく女性一般層を狙う枠での放送で、
どれだけそこに届いていたのかという点は気になる。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。