へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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イヴの時間 #6(終)

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随分長かったがついに最終回配信。
最後に残ったマサキの問題を「イヴの時間」の危機と絡めながら
過不足なく的確にまとめていく内容で、完成度は素晴らしく高かった。
コミュニケーションの取れない父親とその父親によって言葉を奪われたロボット、
その二人の「家族」とマサキの関係をロボット三原則といった
ギミックを活かしながら語っていく脚本の出来がまず見事だったなー。
作画演出では、無音での間の表現やロボットの表情が
絵的には変化していないのに泣いているように見えるといった表現など、
時間と印象のコントロールがまた非常に上手かった。
それでいてユーモアも欠かさず表面上には感動的に締めながら
背後には複雑なテーマを潜ませたままにするバランス感覚など、
本当に全般に隙のない作りになっていて待たされただけの甲斐はあった。
個人主体の作品をネットで二ヶ月に一度配信するという手法についても
それなりに成果を上げることが出来たようだし、
作品としてもプロジェクトとしても一定の成功は収められたはずなので、
気は早いが吉浦康裕が次に何を出してくるのかには期待してしまう。
このまま少数での短い作品作りを続けていくのか、
それとも映画やTVといった分野に道を広げていくのか・・・。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。