へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

なれのはて 過去感想は作品タイトルで検索してください

スポンサードリンク

(TVK)とある科学の超電磁砲 #24(終)

とある科学の超電磁砲 第3巻 <初回限定版> [Blu-ray]とある科学の超電磁砲 第4巻 <初回限定版> [Blu-ray]とある科学の超電磁砲 御坂 美琴 (1/8スケールPVC塗装済み完成品)
とある科学の超電磁砲 第5巻 (初回限定版) [Blu-ray]
「とある科学の超電磁砲」アーカイブス2 「とある科学の超電磁砲」アーカイブス3
「とある科学の超電磁砲」ORIGINAL SOUND TRACK 2
テレスティーナとの二度のバトルを制して子供達と木山を救う最終回。
第一ラウンド、高速道路でのカーチェイスバトルの時点で
最終回に相応しい燃え演出満載の素晴らしい出来だったのに、
そこから更に佐天さんの大活躍も踏まえたうえでタイマンでの
ガチレールガン対決に持っていく構成がバトルアニメとして実に秀逸だった。
というか最後の最後でこれそういうアニメだったのかと思い知らされた感じ。
ここ数年のトレンドを受け継いだ正しい「メカと美少女」ものになったなー。
しかし改めて、敵はロボっぽいものに乗っているのにヒロインは生身という点に
「なのは」とか「ウィッチーズ」とかもっと言えば「プリキュア」まで通じる
近年の美少女バトルもののこの流れは何なんだろうと考えさせられたりもした。
物語のテーマ自体も学園都市の意義を巡る美琴の言葉に集約されていて、
この作品単体での結論については申し分のないものが出ていたと思う。
ただし・・・そもそも「とある魔術の禁書目録」のスピンオフであるという
この作品の立ち位置を考慮した場合、色々と引っ掛かる部分も残る。
最大の問題はこの前向きなハッピーエンドの直後に
美琴が学園都市の本当の闇と自身がモルモットであるという厳然たる事実を
これでもかと見せつけられて絶望に喘ぐアクセラレータ編が待っていることを
大半の視聴者が知っているってことなんだよなぁ・・・。
どうしてもそれが脳裏をよぎってしまい素直に爽やかな余韻に浸れない。
スタッフとしてもそこをどうするか悩んだうえで、敢えてアクセラレータ編を
匂わせることなく独立した物語として終わらせる道を選んだんだろうけど、
そんなこと言ったって視聴者としては切り離して考えられるものでもないしなー。
個人的には美琴の物語はアクセラレータ編がないと成立しないと思うので、
やはりハッピーエンドを多少崩してでも御坂妹とアクセラレータを
エンディングにちらっと出しておいて欲しかった・・・。
というか、終了後に禁書二期の発表があるのかと期待していたら空振りだったし、
超電磁砲の二期もアクセラレータ編がある以上は難しいだろうし、
このシリーズをこれで締めるとも思えないが今後どうする気なんだろう?
・・・何となく、禁書の映像を使い回しながら新規カットで
美琴視点を入れて新約アクセラレータ編劇場版とか作らないかと心配なんですが。
ともかく、この作品単体については魅力的な要素の堅実な押さえ方と
萌えと燃えのバランスが上手く取れた作画演出の安定感が素晴らしかった。
監督の長井龍雪としては「アイマスX」の不完全燃焼をついに晴らした格好か。
とらドラ!」に続いて原作処理の上手さを見せてくれたので次回作にも今から期待。
声優陣では、新井里美の黒子がハマり過ぎてて印象強いが、
伊藤かな恵豊崎愛生コンビの安心感や未だ底の見えない寿美菜子など
若手女性陣が伸び伸びと演じている雰囲気が良かったな。
一方で田中敦子が久々に感情剥き出しな熱演を披露していたのも嬉しかった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。