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(新)RAINBOW 二舎六房の七人 #1

RAINBOW 1―二舎六房の七人 (ヤングサンデーコミックス)
昭和の少年院での七人の少年達の物語を描いた原作を、
監督:神志那弘志、制作:マッドハウスでアニメ化。
今までも多くの挑戦的な作品を送り出してきた日テレ火曜深夜枠だが、
今回もまた良くこんなのアニメ化出来たなという題材持ってきたなー。
まあ「あしたのジョー」の例を出すまでもなく、
七十年代頃のマンガには少年院の描写なんてありふれていたので、
これも原作含めてある種の原点回帰と言えなくもないんだろうけど。
ともかく本編はそれぞれに事情を背負った七人の少年達が、
過酷な環境のなかで同じ房で過ごす仲間と出会い絆を結んでいく話。
ナレーションに林原めぐみが起用されているのだが、
あの声で「尻にガラス棒を突き込まれた・・・」とか言われると
壮絶なのかエロいのか良くわかんなくなってきて混乱するな!!
濃い作画演出と妥協のない暴力描写によって
ギラギラとした少年院の雰囲気は良く出ていて常に緊張感があるので、
そういう意味では林原めぐみの声が上手く緩衝材になってもいるのかな。
対して、少年達の配役はお前らのどこが少年だという濃いメンツ。
すでに声優業にも違和感がなくなっている小栗旬はともかく、
小山力也とか黒田崇矢とか藤原啓治とか・・・こんな十代、
少年院か鴨川ジムくらいにしかいないと思うぞ。
しかしそういった配役によって少年院ものでありながら、
確実に「任侠」の熱く激しい匂いが立ち上っているのが面白い。
ラストのタバコ回し吸いが普通にエロいんですけどどうしよう!?
これこそはBLだのウホッだのガチムチだのといった軟派な表現に収まらない、
真に「薔薇」と呼ぶべき男と男の燃える愛!!
いや、そういう楽しみ方をして良い作品なのかどうかわからんが、
単純な視点だけでは終わらない作品になってくれそうな予感はあるなぁ。