劇場版NARUTO疾風伝 火の意志を継ぐ者
昨年のNARUTO十周年記念劇場版。
里を救う為に自己犠牲に走ったカカシを巡ってのナルトとシカマルの対立を描くのが主な内容で、そのテーマについてはこの時点のこのキャラ達で語るべき問題点をきちんと浮かび上がらせていたのが好印象だった。
劇場版は原作やTVアニメだけだと見失いがちになるナルトの行動原理について再確認を入れる作業を毎回やってるのが立派だよなー。
ただ、ナルトの心理を肯定する流れが出来るのが後半なのでそれまではやっぱりナルトにイライラする観客も多いとは思う。
木ノ葉の火の意志が世代を超えて受け継がれていくという部分も、敵とカカシの関係などもう少し突っ込みようがあったかな。
作画的にはナルトVS我愛羅のシーンが突出して気持ちの良い仕上がりだった。
他も総じてレベルは高く、多くのキャラに見せ場を与えながらアクションを組み立てていたのも良く出来ていたな。テンテンの援護最強な扱いとか。