海月姫 ＃１１（終）

　海月姫 オリジナル・サウンドトラック AMAZING AMARS!!
クラゲドレスでファッションショーに出て最終回。
原作の流れから一旦外れての最終回だったらしくかなり無理のある盛り上げ方にはなっていたものの、ファッションショーの輝きが海中のイメージに繋がるところは上手かったな。
ただ、結局解決された問題が何一つなく、兄貴とビッチの関係に至ってはビッチがマジ惚れしたというだけで完全投げっぱなしになっていてさすがに違和感あった。
せめて兄貴と月海をもう一度再会させて欲しかったなぁ・・・。
ここまで非常に良好にやってきただけに最終回で明らかに話が足らなくなってしまったのは残念。
しかし全体としては、ポップな絵柄とハイレベルな芝居作画、ノリノリの声優陣の演技など当初の期待値を遙かに超えて楽しい作品だった。
「腐女子アニメ」ってワードからはまるで予想出来ない展開ばかりで、これそもそもの宣伝間違えたんじゃないかという気が・・・。
大森貴弘監督の今までにないコミカルでオシャレな作風や、若林厚史や松本憲生といったスタッフの参加もサプライズ満載で常に不意打ち食らってたような印象。
声優陣も尼〜ずの面々の暴走ぶりにしろ総理やビッチのはっちゃけぶりにしろ、最終回での小野坂昌也襲来にしろ、役者が伸び伸び演じている感じが強かった。
花澤香菜の魅力も最大限に発揮されていたし、個人的には岡村明美のテンションが何かたまらなかったなー。
ともかく、ノイタミナらしくも純粋な娯楽作として完成度の高い作品だった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。