Rio RainbowGate! ＃１１・１２（終）

金曜の１１話と、日曜に代替枠放送された最終回。
ラス前は温泉卓球でサービスしながらリナの心情を掘り下げる話。
温泉卓球シーンは作画もリオの乳首ガード演出もなかなか良かったのだが、結局あまりサービスには尺を割かずにリナの内面語りに入ってしまったのが複雑だった。
やはり本来ウリのはずだったお色気路線に戻そうとしても、もはやドラマの必然がそれを許さない段階になっているのか。
実際、カルティアの思惑などにはとっくに気付いていたのに復讐心から逃れられなくなっているリナの描写は更に一段深みが増していて魅力的だった。
ここにきてオーナーが大人としてカッコ良いところを見せるのにも燃えたし、結果的にラス前の盛り上げにはなっていたかな。

で、最終回はリオとリナとポーカー対決の果てレインボーゲートが開かれることに。
ロールルーラーの能力がついにニュータイプみたいなことになってて笑ってしまったのだが、あくまで作劇上は大真面目でそのギャップも何か不思議なノリを生んでいたなー。
互いに空間を支配し合うバトルの描写もギャンブルゲームの駆け引きを完全に無視した振り切れ方で、これはこれで新しい気もした・・・。
全世界に幸運がもたらされるエンディングも今までの重苦しさから解き放たれるような脳天気さがあって良かったし。
ただCパートで新キャラ出してきたのはマジで第二期への伏線なのか？　いかにパチスロマネーがバックについているとしても可能なのか第二期！？
全体としては繰り返しになるけど本来あるべきお色気路線からどんどん脱線していく落ち着きのなさが魅力でもあり欠陥でもあった。
確かにシリアスな姉妹愛憎劇や能力バトル展開によってただエロだけの作品に終わらなかったのは良いのだが、一方で確実に視聴者の期待を裏切ってしまった面もあるわけで、見方によって相当評価が割れる作品になってしまった印象がある。
個人的にはシリアスをやるにしてももう少しお色気を担保として多めに残しておいて欲しかったのが本音・・・。
作画レベルでの巨乳やらエロ衣装やらは毎回凄く丁寧なのに、それをじっくり楽しませてくれるシーンがほとんどないんだもんなぁ。生殺しにも程がある。
もし本当に第二期があるなら今度はキャラ重視のもっとユルい方向に落ち着いてもらいたい。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。