へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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輪るピングドラム #9

輪るピングドラム 1(期間限定版) [Blu-ray]
ノルニル・少年よ我に帰れ
絵コンテ&演出&作監&一人原画:武内宣之による、謎の図書館で垣間見る陽毬の過去。
かつて「ウテナ」の作監として活躍し近年ではシャフトの主力を担っていた武内宣之の登場によって、幾原演出とシャフト演出を繋ぐリンクが明確になったのは非常に興味深い。
今回の内容も、極めてシャフトながら確実にウテナでもあって、ああこれがこのラインの最先端かとそれだけでも感動させられるものがあったなー。
陽毬という今までは天然お姫様に過ぎなった少女の内面を抉っていく展開も緊張感に溢れていて、作品そのものがターニングポイントに差し掛かった印象も強かった。
幼い頃の友情物語で終わるのかと油断させておいて消しゴム一つで全部ひっくり返すとは・・・!!
一体何がどうして友情が破綻してしまったのかも気になるが、この暗い影が陽毬の根底にあるということ自体、物語の根底を揺るがす驚きだ。
あれって王子様の正体によっては、陽毬こそが魔女というかアンシーの再来になってもおかしくないのか。
というか前回から安否不明の弟の立ち位置って本当にどうなっていくんだろう? 弟だけ既存の幾原作品にはいない感じだからなぁ・・・。