（ＴＶＫ）セイクリッドセブン ＃１２（終）

セイクリッドセブン (Sacred Seven) [豪華版] Vol.03 (初回限定版) [Blu-ray]
TVアニメーション「セイクリッドセブン」ドラマ・キャラクターアルバムII Fragment of S7 鏡誠×藍羽メイド隊S7
TVアニメーション「セイクリッドセブン」ドラマ・キャラクターアルバムIII Fragment of S7 伊藤若菜×山口揚羽&赤?七海
研美さんが暴走しまくっていたらフェイにまで伝染して色々と大騒ぎになる最終回。
いくら何でも詰め込み過ぎだろうというくらいにイベント連発しているのに、空中分解せずに一応きれいにまとまっていたのには感心。
特にラスボスが研美からフェイに移るところと、アルマとナイトをダブルヒーローとして同時に立てる段取りはこれだけ切羽詰っている状況で良くぞここまでと驚かされるくらい上手かった。
ただアクションは作画が良かっただけにもっと一つ一つをじっくり観たかったかな。
アルマの待望の新フォームがあんまりカッコ良くなかったのも残念。やっぱりマフラーがなびいてないと駄目なのか・・・。
フェイの変身体はあれカエルなのか何なのか。あの目から泣いている様子は可愛かったけど。
全体としてはコンセプトの明快さと比べて最初のキャラ立てが弱くて、総合力は高いのにドラマが上滑りしている感が途中まで消えなかったのが足を引っ張ってしまった印象。
最近のサンライズらしい華を目指したデザインと古風な特撮ヒーロードラマの相性がなかなか噛み合わなくて観ていてもどかしさを覚えることも多かった。
特に普通このデザインならもっとドタバタとはしゃぐだろう海回や学園祭回で律儀に真面目なのには困った。メイド隊だってせっかく揃えたんだからもっと使いようあるだろうに！！
ただその真面目さが今時珍しい個性になっていたのも確かなので、こればっかりは良い悪いではなく作風なんだよなぁ。
時流に乗って大多数に受ける作品ではなかったかも知れないが、こういう正統派を求めていた人の心には確実に届く作品だったのではないかと。
個人的には充分に楽しめた。一応ナイト視点の特別編集版が出るようだが、第二期はないのかなぁ。数年前ならすんなり分割２クールで通っていそうだけど最近はそれも難しいから・・・。
ともかくスタッフの皆様、お疲れ様でした。