へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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輪るピングドラム #18

輪るピングドラム キャラクターソングアルバム
輪るピングドラム 2(期間限定版) [Blu-ray]
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絵コンテ&演出:山内重保で、多蕗の復讐。
全編に渡って緊迫感と細緻な演出が持続する非常に集中力の高い作りで唸らされた。
今まで心の奥に秘めていたそれぞれの悪意と覚悟が激突し合うことで表面化していく鮮烈なドラマ展開も山内演出との相性抜群で、一つの山場に相応しいクオリティだったなぁ。
ただ、レイアウト込みでキャラ同士の位置関係までテーマに絡めた作りのせいで一瞬キャラがワープしているように見えたりするのはご愛嬌。本当に落下と救助を話の流れと連動させているのは見事だった。
多蕗はこれで闇を出し切って、冠葉と陽毬もある程度は本音で話せて進展した一方で、またしても役立たずだった晶馬とそれを支えようとする苹果には実は一番の危うさがあるように感じる。
この状況での晶馬の無能さと苹果の献身はラストに向けて何かヤバい雰囲気が・・・。
特に苹果は一見すると健気なヒロイン化しているようで、何か姉の在り方に呑み込まれていっているようにも思えて怖い。運命に抗っているようで実際は引き寄せられているというか。
やっぱり桃果のスーパーヒロインぶりが嘘臭いんだよなー。セーラームーンウテナだってあんな完璧な女の子じゃなかったはずだ。90年代に潰され消えた少女に、一体この物語は何を託しているんだろう・・・。