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UN-GO #11(終)

UN-GO episode:0 因果論 初回限定生産版Blu-rayUN-GO 第1巻 初回限定生産版Blu-rayUN-GO 第2巻 初回限定生産版Blu-ray
UN-GO 第3巻 初回限定生産版Blu-ray
UN-GO 第4巻 初回限定生産版Blu-ray
海勝麟六の死の真相と、因果VS別天王のスーパーバトルで最終回。
いきなり最終回仕様の超絶バトルアニメが始まったのには笑っちゃったけど、そういうサービス精神自体は嬉しかったなぁ。
麟六さんの偽装自殺と真犯人については大方予想通りだったものの、会話劇で緊張感を盛り上げていく推理ものらしい演出は最終回になって一番上手く機能していた印象。
真犯人の動機がメガネ萌えの嫉妬だけだったのは意外といえば意外だったけど。
本当の意味での新十郎のライバルである麟六さんとの決着はつかなかったので、これなら続編作れそうでもあったな。
ただ劇場版の情報が思いのほか大きくなっていたのは、若干不親切ではあったかな。理解出来ないだけならまだしもネタバレになってるのが困る・・・。
全体としては、当初の企画意図を超えて内容が世相とシンクロを起こしていて、「今」を捉えた作品に仕上がっていたことが非常に意義深かったと思う。
このタイミングで水島精二會川昇のこういう作品が発表されたこと自体、因縁めいたものを感じる・・・。
しかし現実を取り込み世相を反映するところから更に一歩踏み込んで、そこから何か未来を指向する領域まで行けたかというとそこはさすがに難しかった印象。
ソフトバンク社長みたいな計画立ててた麟六さんがガンダムOOなビジョンを示してはいたけど、それは水島精二の一貫性であってリアルな回答にはなってないだろうし。
新十郎が過去を飲み込みお嬢様に話す姿をラストに持ってきたのは「敗戦」を乗り越えようやくここから再出発ということなんだろうし、まだまだ語れることはあった気がする。
回を重ねるごとにキャラも物語も着実に面白さを増していくタイプだったので、1クール未満の終了は勿体ないなぁ。
あとは主演に勝地涼を持ってきたことで通常のTVアニメとは違う幅のあるキャスティングが楽しめた声優陣の魅力も強かった。
まさかここにきてファフナー以上に松本まりかを有効活用する作品が生まれようとは・・・!!
毎回ゲストの豪華さがサプライズになっていたのは推理ドラマらしさにもなっていた。
ともかく、当初の期待以上に化けたのは確実で、ノイタミナらしい独自性を存分に感じられる佳作だった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。