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(TVK)ベン・トー #12(終)

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「スーパーに、哀しい涙は必要ない!!」


というわけで佐藤の腹の虫が狼の本能を呼び覚まし、オルトロス姉妹を救ってエンド。
走り回って腹をすかせてたって仕掛けが本当にくだらなくて、それを真剣にやること事態がこの作品らしい総括になっていた印象。
ラストバトルもこれまでの集大成らしく気持ち良く動いていたけど、決着の瞬間が観られなかったのと先輩の出番がなかったのだけ残念。
特に先輩は結局ポカリ飲んでるだけで終わってしまって、双子へのリベンジどうなったと思ってしまったなぁ。
あと、こっちも石田彰が嫌なラスボスを嫌らしく好演していてさすがだった。
あの強い者を逆に孤立させるというシカト戦略は、教室でのイジメの構図を上手くスーパーに取り込んでいて、本編中学園ものらしさがほとんどなかったなかで最後に学園ものっぽいテーマが出てきていたな。
半額弁当争奪戦というくだらないバトルに何故こんなにも熱くなるのか・・・という根本の問題についても、それとなく日常の鬱屈や目的意識の希薄さといったものに対するカウンターであることを匂わせていたのは良かった。
というか、匂わせる程度で決して語らないのがこの作品らしいバカバカしく追われる臨界なんだろうなぁ。そこを良く見極めていたと思う。
全体的にもこの作品、そんなに深いこと考えていないのは確実なのに妙に重要なポイントを突いてくることが多々あって、何か持ってるなぁという感じを受けた。
時代を外から語ろうとするのではなく、時代の真っ只中にいて訳わからないことになってる雰囲気があったというか・・・。
また、とにかく板垣伸のセンスが非常に良い形で発揮されていて、全編遊び心に満ちていたのが楽しかった。
原作や脚本を改変するクセのせいで原作ファンには相変わらず疎まれるところもあったみたいだけど、アニメなんだからアニメとして楽しければ充分だと思う。
作画については特に弁当や各種実在する小物へのこだわりが毎回光っていた。
セガをはじめ関係各所と連携して商品の登場を実現させたプロデュースサイドの頑張りも見事。
暗い時代を吹き飛ばすような意外な快作だった。スタッフの皆様、お疲れ様でした。