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スイートプリキュア♪ #48(終)

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バトルなしで、音楽溢れる世界の復活を描く最終回。
最終回を丸々エピローグに費やしたわりには少し物足りなかった。
せっかくだからそれぞれの家族との関係をまとめたり、学校のみんなの出番を増やしたりして欲しかったな。
ただこの何ごともなく日常に戻っていく感覚がスイプリらしくはあるので、余計な背伸びをしない潔さは良かったのかも知れない。
それと最後ピーちゃんとなって戻ってきたノイズを四人が喜んで受け入れているのを見て、音吉さんがマジ驚愕しているのが興味深かった。
まあ音吉さんにしてみれば生涯を懸けた仇敵と孫娘達がいつの間にやらイチャイチャしているNTRエンドなわけで驚くのも無理ないですが・・・。
あそこでノイズを受け入れたことで初めて四人は、大人達が敷いたレールから離れて歩き出したってことなんだろうな。
スイプリは今までのシリーズと比べると夢や自立といったテーマの押し出しが弱い印象あったのだが、ノイズを受け入れるオチでバトルと日常の成長を地続きにしていたのは良かったと思う。
全体としては、セイレーン&エレン編やアコ編など追加メンバーに関わるエピソードの完成度が高かった一方で、基板となる響と奏の関係性が今ひとつ物語の柱として機能していなかったのが残念。
震災の影響で二人をケンカばかりしている関係性に留めておけなかったという話もあるけど、それを差し引いても「似たもの同士」でコンビを組むコンセプトがそもそも難しかったのかも。
ただ前作がシリーズ中でも派手なハトプリだったんで余計に地味さが目立っていただけで、クオリティ自体はとても丁寧で話も取っ付きやすく、本来の女児向けアニメとしての原点回帰を強く感じたのも事実。
要するに最後までオタに媚びなかったことに良し悪しあるのかな。ミューズはオタ媚びではなくあくまで女児視聴者向け等身大感情移入キャラなんだ!!
声優陣ではナージャコンビが許されたのは何だかんだで本当に良かった・・・。
そこに豊口めぐみの安定感と大久保瑠美の新鮮さを加えてハーモニーを高めていたのも見事なバランスだったな。
ただ、今作最大の功労者は三石琴乃だったような気がしてならない・・・。恐るべしセーラームーン!!
大変な年を担ったプリキュアとなったが、その役割は充分に果たしてくれた。スタッフの皆様、お疲れ様でした。