BLEACH ＃３６６

死神代行消失篇ラストにして、約七年に及んだTVシリーズ最終回。
原作と構成を少し入れ替え、一護が死神代行としての自分自身を再確認するエンディングを用意したのはTVシリーズのまとめとしても大団円の感があって非常に美しかった。
もっと打ち切りっぽく終わってしまうんじゃないかと危惧していたので、これは嬉しかったし長年シリーズを支えてきたアニメスタッフの意地も感じた・・・。
消失篇に関しても、原作だとはっきり死を示唆されていた月島さんに希望を残したりリルカの旅立ちが飛び降り自殺に見えないよう配慮されていたり、最期まで演出に温かい気遣いがあった。
まあリルカのあれについには原作の性格悪さも好きだったけど・・・。
締めを一護のプロフィール紹介にしたのも物語の一貫性を支えていて、これ以外あり得ないってくらい上手いアイディアだったな。
ともかくこれにてTVシリーズ終了。一言で言い表せないほど想うことはあるが、ただ今は寂しい。
色々と文句も言われたシリーズだけど、ハイクオリティな当たり回の多さと豪華な声優陣、一定レベルを保ったオリジナルストーリーなど、ジャンプアニメとしての出来は歴代屈指だったと思う。
特に派手なビジュアルとサウンド、エフェクトアニメの美しさなどはTVアニメの基準点として業界全体の底上げをしていた面すらあった気がするなー。
それと、銀魂とBLEACHが揃ってTVアニメ、しかもテレ東夕方枠を去ることについては更に深い意味を見出さずにはいられない。
ジャンプアニメは一応スケットが残るとはいえ、これでついにテレ東夕方枠からティーン向けバトルアニメが消える・・・！！
９０年代はアニメゴールデンタイムはテレ東夕方枠とまで言われ、2000年代もほとんど死に体になりつつ粘ってきたが、いよいよ大転換に入ったか。
ジャンプも十年続いた三本柱体制が崩れ出すなかでアニメ展開に新たな道を模索しているし、今回のアニメBLEACH終了は何か大雪崩のきっかけになりそうだなぁ。
何だかんだで一時代を支えた偉大な作品だったことは今後の流れで証明されていくのだろうな。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。