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キルミーベイベー #13(終)

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キルミーベイベー (4) 【Blu-ray】
キルミーベイベー 殺し屋ラジオ CDスペシャル その3
落とし穴の底で友情を叫ぶ最終回。
いつものノリで進行していたはずが、最後に突然落とし穴でシリアス演出が爆発して衝撃を受けた。
あれは今までが今までだっただけに余計に鮮烈な印象を与えていたなー。
やすなとソーニャの関係性、二人きりでバカやり続けていたこの作品の構造そのものがあそこで結実しているのも予想外に感動的で参った。
まさかこの作品に最後にうっかりでも感動させられてしまうなんて・・・!!
思えば初回を観たあと、これは駄目だ毎回観ていて眠くなるに違いないと感じたのが遠い昔のようだ。
生では裏のギルクラ観てたんでほとんど録画視聴だったのだが、いつの頃からかしばらく録画を置いておくと脳内に「きるみ〜べいべ〜」とOPが流れ出しキルミー観たくてたまらなくなるという症状が発症して凄く困った・・・!!
いや本当に、無茶苦茶面白いなんてこともなくダラダラ観るのが基本の作品なのに、何故か謎の中毒性を持っていて観ないと落ち着かないんだよなー。
取り立ててどこが優れていると指摘するのは難しいのだが、トータルでの世界観とか空気感の構築が凄く上手くて、一度染まると抜けられない。そういうヤバさがあった。
キャラ数の少なさ、舞台の限定、OP&EDやアイキャッチをはじめとする細部のセンスなど、全てがこのキルミー中毒に繋がる要素になっていて恐ろしく巧妙。
一見よくあるユル萌えアニメなだけに、するっと脳に侵入してきて全てをぶっ壊すんだよ・・・!!
何ていうか、毒気がないのに毒そのものみたいな作品だった印象。
しかし、これを意図的に計算して作っていたのかどうかが良くわかんないんだよなー。
演出の迷いのなさと作画の驚くほどの安定ぶりから察するに、スタッフは実は全部コントロールしていたような気もするのだが。
あと、没キャラの釘宮理恵を除けばほとんど実質五人で回していた声優陣の魅力も凄かった。
赤崎千夏は今後どこまであの芸風が伸びるのか楽しみだ・・・。田村睦心高部あいもこれを機に役が広がることに期待。
個人的には今期最大のダークホースだったと思う。スタッフの皆様、お疲れ様でした。