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(TVK)氷菓 #5

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ファーストエピソード氷菓編、ラスト。
極めて淡々と真相を語っているだけの作りなのだが、細部まで行き届いた作画演出が押し付けがましくなく感情を喚起し胸を打つ。
氷菓=アイスクリーム=アイ・スクリーム=私は叫ぶ」という真相は、ともすれば本当にただの脱力ダジャレオチになってしまいそうなのに、絶妙な力加減でそのくだらなさを切なさに変えていて感心した。
あれは、そんなくだらないダジャレによる訴えすら数十年間、奉太郎以外に気付かれなかったという事実が示す残酷さがたまらない・・・。
エピローグからすると姉世代の古典部員も一応は気付いていたんだろうか? 姉とおじさんの関係もあるようなないような、すっきりするオチになっていないので何とも言いがたいけど。
ともかく奉太郎の普通の「青春」に対応出来ない無気力体質が、時を超えて当時の「青春」のスケープゴートにされたおじさんの想いとシンクロしていく行程には、謎解き以上のミステリ的快感もあったなぁ。
結局、ぼっちの気持ちはぼっちにしかわからない・・・!!
と、本編はファーストエピソードの締めに相応しいクオリティと物語全体の方向性への提示があって満足度高かった。
ただ少し心配なのは、ずっとOP&EDをカットしないと本編が収まらない状態が続いていて、これはもう京アニの本気モードがTVアニメの三十分フォーマットに合わなくなってるんじゃないのかという点。
元々京アニの魅力って各話のバラエティ感にもあったはずなのだが、この作品の場合はそういうブレ幅の楽しみが少ないんで余計に少し気になった。