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坂道のアポロン #12(終)

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アニメ「坂道のアポロン」オリジナル・サウンドトラック プラス more & rare
千太郎を失い、消化不良の青春が過ぎ去った八年後。再び青春の坂道を駆け出す瞬間が訪れる。
まさか八年飛ぶとは予想外。だがおかげで青春の終わりをしっかり描きつつのハッピーエンドになっていて、確かにこれ以外はあり得ないなという納得の最終回になっていた。
教会のオルガン使ってのセッションと再び走り出す二人も良かったけど、律っちゃんの笑顔で締めてくれたのが一番嬉しかったなー。
律っちゃん八年間ずっとモヤモヤしながら独り身だったんだろーか? 
それにしても、医者になった薫と神父になった千太郎のビジュアル的な相性があまりに良過ぎて何かキュンキュンくるんですけど!?
学生BLで満足出来ていた若い時代は過ぎ去り、社会人BLこそ至高だという結論に辿り着く最終回でもあったよーな、さすがにそんなこと考えるのも悪いよーな・・・!!
全体としては、原作再構成とか音楽とか作画とか声優陣とか優れた要素には事欠かなかったのだが、個人的には渡辺信一郎という監督の真価を再認識することが出来たのが何より大きかった。
サムライチャンプルー」のあとはTVアニメから離れてしまいアニメ監督としては休眠状態で、正直もう戻ってこないんじゃないか、ビバップはあれ一回だけの偶然だったんじゃないかと疑いを持っていた。
それが・・・マンガ原作付きの作品でここまで監督としての技量とセンスを魅せつけてくれるなんて!!
いやまったく、疑ったりしてごめんなさいと平謝りする他はない!!
地に足をつけた日常ドラマをこれほど繊細に描けるとも思ってなかったし、女性向け作品の感性を理解し丁寧に再現出来るとも思ってなかったし・・・何か本当の渡辺信一郎作品を初めて観た感覚さえ受けた。
1クールの制約上かなり大胆に原作エピソードを切ってるらしいのに、アニメだけ観ているぶんにはほとんど気にならない構成センスも凄く良かったなー。
あとはやっぱり木村良平と細谷佳正、昨年頃から急速に伸びている主演二人の掛け合いがとても聴き応えあった。
音楽の完成度は言うに及ばずだし、ノイタミナの歴史の中でもクオリティの面では屈指の作品になったと思う。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。