へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

なれのはて 過去感想は作品タイトルで検索してください

スポンサードリンク

(TVK)モーレツ宇宙海賊 #26(終)

モーレツ宇宙海賊 5(初回限定版) [Blu-ray]Cosmic EXPO
モーレツ宇宙海賊 6(初回限定版) [Blu-ray]
モーレツ宇宙海賊(パイレーツ) 7(初回限定盤)(Blu-ray Disc)
VS機動戦艦は海賊連合が意地と誇りを見せつけ大勝利!! そして茉莉香は劇場版という新たな海へと旅立つ。
というわけで、波乱もどんでん返しも何もないがやるべきことを最高の形でやり切って終わるスカッと爽やか大満足な最終回。
前半の艦隊バトルは今までの集大成といえる電子戦と操舵技術を軸とした見せ方が極まっていて実に熱かった。
派手なビジュアル頼みではなく、あくまで段取りを重ねることによる迫力を最後まで追求していたのが素晴らしい。
締めに白兵戦を持ってきて「海賊のお仕事」を貫いてみせるこだわりも、前回の疑問に対する痛快な返答になっていてお見事。
それにしても忍者海賊は何者なんだよ!? スプーン曲げる人といい濃過ぎる人材が出オチ同然になっているのが無茶苦茶勿体ない。
この連合の人達と一話ずつやるだけでもう1クールくらい出来そうだけどなぁ・・・。
鉄の髭の正体もまったくヒネらず茉莉香の親父が生きてたということで、本当に何から何まで落ち着くべき場所に落ち着いていく安心感が貴重だったな。
普通だったら予定調和で退屈になるはずなのに、それを個性として楽しませる土台を半年じっくり叩き上げてきただけのことはあった。
まったく今時珍しい、作り込みの勝利。
全体としても、回を重ねるほどに好感度が上がっていく、リアルタイムで「化けていく」感覚を存分に楽しめる作品だった。
最近だとホビー系キッズアニメやジャンプ系でも滅多に味わえない感覚を、深夜アニメで堪能させてもらえるとは・・・!!
監督のインタビュー記事によると五話単位で構成を練っていたらしいんだけど、五話単位って2クールものでやる構成でもないよなー。世界名作劇場レベルだよそれ。
またその構成に応えて、演出も声優陣も着実に成長していく様子がまた見守り甲斐があってモチベーションを高めてくれた。
小松未可子は「HEROMAN」「遊戯王ZEXAL」と可愛らしさと芯の強さを併せ持ったキャラをずっと演じてきたが、ポテンシャルを最大に発揮出来る役を最高のタイミングで引き寄せた印象。
特に初主演で男の子役をやっていたのは良かったんだろうなー。茉莉香の男前な気風の良さはジョーイきゅんの萌えショタぶりとは真逆だけど。
また、群像劇としてキャラ数は多く声優陣も豪華に揃ってはいるのだが、あくまで茉莉香を中心に軸がブレなかったのも興味深かった。
いわゆる流行りのガールズ群像劇ものとは似て非なる、いやむしろ時流に真っ向から逆らう作りで成功させたのは思いのほか今後への影響も大きそうな予感がする。
あとは佐藤竜雄完全復活の狼煙としても強烈なインパクトがあった。ラグりん二期が続いてくれれば完璧。
ともかく、劇場版という更なる可能性が示されたので今はその続報を待ちたい。
今のところは、スタッフの皆様、お疲れ様でした。