へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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氷菓 #17

氷菓 限定版 第3巻 [Blu-ray]氷菓 限定版 第4巻 [Blu-ray]TVアニメ 氷菓 ドラマCD1君にまつわるミステリー
氷菓 (3) オリジナルアニメBD付き限定版 (カドカワコミックス・エース)
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学園祭と「クドリャフカの順番」を巡る事件の終わり。
これはまた強烈に負け犬の心の傷を抉る結末だな・・・!!
里志や摩耶花の葛藤がどう事件の真相と結びついてその苦しみが昇華されるのかなと思っていたら、二人よりもっと暗黒面に落ちてた負け組先輩達の末路を目の当たりにして呆然とするだけという・・・これ結局何も解決してなくないか!?
特にコトがマンガ制作の才能という、わりとオタク世界でポピュラーなテーマだけにリアリティもまた半端なかった・・・。
し、しかし、原作者や賀東招二京アニスタッフのような業界で勝ち抜いてきた連中に真の意味でこのテーマの重みがわかるのか!? 上から目線で同情しやがって!!・・・的な鬱屈も若干感じなくもない。
まあ、とはいえスタッフ陣も天才系ではなく秀才系揃いとも思えるし、何かしらこういうテーマに期するものはあるのかも知れないなぁ。
漫研の先輩を演じているのが絵本作家になってしまった浅野真澄なのも、何かこう複雑な心情を感じずにはいられなかった。傍目には成功者のように見えるけど色々と一筋縄ではいかない想いが込められた芝居だったな・・・。
ただ、奉太郎の活躍とその才能についての距離感が「愚者のエンドロール」と180度変わっているように見えるのはやはり気になる。
そもそも新聞部脅した時のように奉太郎はあくまで推理を実利的にどう使うかを考えるタイプなので今回のアコギなやり口の方が本来の姿には違いないんだろうけど、里志目線で考えると本当にヤバい奴だ。
あと、生徒会長は実際にはメッセージに気づいていたのだろうが、そのことに真犯人が気づいていない状態の語りをオチに持ってくる構成組み換えが苦味を増していて興味深かった。
あれ閉会式と告白が逆だったら多少なりとも救いのある後味になってただろうに容赦ない・・・。