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バレンタイン、鬼畜里志の犯罪。
オチがほとんどわかりきっている状態での、千反田の涙や奉太郎の無理のある推理には観ているこっちがいたたまれない気分になってきた・・・!!
いくら何でもなぁ、今回の里志の行動はどれほど理由を説明されても許されることではないと思う。
ただ、いわゆる「長年のレギュラーキャラが実は犯人だった」ネタを今までの人間関係の伏線も含めて大胆に使ってみせる内容は非常に刺激的でもあった。
これクドリャフカの直後なら、まだ里志の暗黒面に対する同情心が強くて納得いったと思うんだよなー。
それが三話連続イチャラブ期間を挟んだせいで、余計に千反田を泣かせ摩耶花との恋にも踏み出せない里志の卑怯さを際立たせる結果になっていて、ヒドいけど上手い。
それにしても里志の言い分、勢い普遍的な青春の迷いみたいに聞こえるのだが実際問題可愛い幼馴染にアプローチ受けながらグダグダ保留するなんてギャルゲハーレム主人公にしか許されない暴挙だぞ!?
データベースを名乗りながら何でそこだけ主人公ぶってんだよ・・・!! お前は奉太郎の爆弾情報でも集めてろと。
しかし薄氷の人間関係の真実を残酷に明かしながら、それでも壊れない友情とそこにある空気の優しさみたいなものを表現していたのはさすがだと思う。結果的に千反田の純粋さがあの四人の関係性を支えている点が浮かび上がるのも興味深かった。
あとゲーセンで遊んでいたのがバーチャロンなのも、設定上はあくまで現代らしいのに常にノスタルジーが基盤にある独特の世界観が出ていた印象。