人類は衰退しました ＃１２（終）

人類は衰退しました 妖精さんたちの、じかんかつようじゅつ [Blu-ray]
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「わたし」の学舎時代の過去話、後編で最終回。
それぞれに深い孤独と心の闇を抱え、集団でいてもその時には素直に分かり合えない旧人類。
そんな無様で衰退する一方の旧人類をそれでも愛して見守ってくれている新人類。
学校内での人間関係の話だったのがシームレスに人類と妖精さんの関係に結びついていく、グランドテーマへの帰結感が素晴らしかった。
普通に凄く良い話であると同時に、ちゃんとSF的な納得がある。改めて、上手いなぁと心底思った。
また原作エピソードから的確にTVシリーズのラストに相応しいものを選び仕上げるスタッフの手腕にも感心。
全体的にも、さてこの原作をいかにTVアニメとして落とし込むかという基本の部分が実に考え抜かれていて、終始ブレがないのが見事だったな。
岸誠二＆上江洲誠は常にそういう作品作りだけど、今作は特に「見極め」の鋭さに冴えが感じられた。
最大のものは「わたし」役に中原麻衣を持ってきたことだろうなー。ここにきて中原麻衣に文句なしの新たな代表作が生まれようとは！！
しかもどこまで意識されたのかわからないが、「ミルモでポン」からの成長過程や共通項が見えるのが面白い。
作画演出のテイストや音楽などもとにかくセンスが良かった。当初はもっと観る人を選ぶかなと思ったのだが、それが相当に取っ付きやすさを下支えしていたのかな。
まだ出来ることは多いはずなので、第二期はぜひ観てみたい。まずは劇場版「AURA」が先か・・・。
ひとまず、スタッフの皆様、お疲れ様でした。