へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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(新)PSYCHO-PASS #1

abnormalize(期間生産限定盤)(DVD付)
踊る大捜査線」シリーズの本広克行が初めて手掛けるオリジナルアニメ作品。
総監督:本広克行、監督:塩谷直義、ストーリー原案:虚淵玄、キャラ原案:天野明、キャラデザ&総作監浅野恭司、制作:Production I.G
まずは本広克行とIGの間で企画が進み、そこに虚淵玄が加わってストーリーが、天野明に依頼してビジュアル面が固まっていったという経緯で作られたとのこと。
またストーリーについては虚淵玄だけでなく作家の深見真も多く協力し脚本も担当する模様。となると、これも今期のラノベライター隆盛の流れに入るのか・・・。
本編は犯罪を実際に犯す以前に精神安定の数値で取り締まりが行われる近未来を舞台にした警察アクション。
設定自体は、犯罪係数といいブレードランナー風の未来都市といいむしろ古典に入る部類。
相手の脅威度によって威力が変わる変形銃なんてほとんど「デカレンジャー」のジャッジメントタイムだし、そういった点でハードな雰囲気に反して意外と間口が広い。
天野明原案のキャラデザも色気と一般性が両立していて驚くほど上手くハマっている。特にオッサン系が良い感じだ。
一話目の脚本も、とにかく設定説明が多いのにそれを一つ一つ繋げてちゃんと一話完結のドラマを生み出していてとても丁寧。海外ドラマ的な作り込みの確かさを感じる。
大型企画の派手なイメージとは裏腹に相当に泥臭いベタな「刑事もの」を志向しているようなので、そこは素直に毎回のドラマを楽しむ姿勢で観れば良さそう。
声優陣はまだ方向性見えないけど、花澤香菜が浮いているのはたぶんキャラ的にわざとなんだろうなー。
あとは個人的に、ついにノイタミナが一時間スーパーIGタイムになってしまったことが気になる。塩谷直義は新世代のIG代表格になりそうだし、パト&攻殻超えを意識したこの作品でどこまで可能性を見せてくれるのか期待。