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絶園のテンペスト #21・22・23

絶園のテンペスト 4(完全生産限定版) [Blu-ray]
21話。葉風と愛花、愛と宿命の果てに待っていた真実。
徹頭徹尾、「運命の女」として圧倒的に立ち塞がり、勝手気ままに去っていく愛花の存在感が凄まじい。
セリフや仕草の一つ一つに多層的な意味付けが感じられる、愛花の見せ方は本当に、嫌になるほど魅力的だったなぁ・・・。
どうせ死ぬならそんなに魅力的でいないでくれ・・・と、それこそ理不尽な願望を抱いてしまうくらいの魔性!!
姫様との問答も、常に姫様の上をいく様子が運命の不可逆性を否応なく押し付けてきていて、やるせなかったな。
唯一、吉野のことで姫様をグーパンするシーンだけ、やってることはグーパンなのに普通の女の子らしくて実に良かった。
その後の魔法バトルなんて要はオマケで、本質的にはあのまま素手で殴り合ってる方が演出上は正解だった気もする。
それにしても、結局愛花が救われずに終わってしまっては悲劇を喜劇に変えるなんて不可能だと思うのだが、どうするんだろう?
その死の解釈そのものを肯定する方向に持っていく・・・なんて、それこそ理屈に合わないのだが。


22話。物分かりが良過ぎるバカどもを、我らのヒーロー絶園マンが鉄拳制裁!!
ああ良かった、羽村がこっちの思っていたことを全部ぶちまけてくれた!!
このブチキレはそれまでの流れを一変させる、まさに主人公らしい振る舞いで実にカッコ良かった。
愛花の後釜として羽村が覚醒したことの意味にも、心から納得がいったし。
実際にこの世界の命運を描く物語の主役は羽村であって、吉野と真広は本来巻き込まれただけの脇役ってことか。
その脇役である二人がどう世界と物語に向き合うのかを問うのが最後のテーマになるのかな・・・。


23話。最後に水着回をやってから、最終決戦開始。
姫様の水着はともかく、何でここにきて28歳無職さんが活き活きしまくってるんだ!?
そもそもこの人、吉野&真広なんて目じゃないくらい特別な時、特別な場所にいる理由が不明なんですけど・・・。
まあ、左門さん達をコキ使えるだけでエヴァンジェリンさんの存在意義は揺るぎないのかも知れないが。
最終作戦は、魔法と兵器という1クール目からずっと描かれてきた相反する要素が混在するバトルの集大成という印象。
しかしこの作戦って、要するに女装の似合う魔法使いが二人いたことが最大のポイントだったんじゃ・・・。