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2014年TVアニメ感想総評・簡易版

毎年恒例、TVアニメ感想総評の2014年版です。十部門ごとにランキングをつけ合計得点で最終的にトップ10を選出します。
簡易といいつつまた長くなりそうなので今回はまず最初に結果を出してしまいたいと思います。


1位:ラブライブ!2期(52)
2位:結城友奈は勇者である(27)
3位:メカクシティアクターズ(25)
4位:キルラキル(22)
5位:ご注文はうさぎですか?(21)
同6位:神撃のバハムートGENESIS(19)
同6位:スペースダンディ第一期&第二期(19)
8位:ハイキュー!!(17)
同9位:悪魔のリドル(15)
同9位:魔法科高校の劣等生(15)


……どうしてこうなった!?
と、恐らく多くの人が疑問に思い納得しかねるランキングになっていると推察しますが、誰よりも筆者自身がこのランキングの意味するところがわからず相当困惑しました。他にもっとこう、あっただろ!!……と。
しかし結果はこう出ちゃったので、何でそうなったかは各部門ごとに検証していきます。興味ない人は以下は読まなくていいです。

脚本構成

1・凪のあすから
2・ガンダムビルドファイターズ
3・ラブライブ!2期
4・普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。
5・結城友奈は勇者である
6・スペースダンディ 第一期&第二期
7・selector infected WIXOSS & spread WIXOSS
8・Free! Eternal Summer
9・そにアニ
10・サムライフラメンコ


凪あすは前フリとなる1クール目が2013年放送なので少し迷ったのだが、むしろ2014年放送ぶんだけに絞った方が脚本の評価自体は上がるわけで1位とした。
ガンダムBFとラブライブ2期は共に内輪受けで終わりかねない既存ファンへの徹底したサービスを行いながら、同時に新規層の掘り起こしに成功した稀有な例。どちらもサンライズで方法論が少し似ているのが興味深いが、全体の仕掛けや整合性を加味して2位をガンダムBFとした。ラブライブ2期は「μ'sはみんなで叶える物語」→「μ'sはこの九人じゃなきゃ嫌なのでおしまいにします!!」の繋ぎ方など各話単体だと感動的でも連続すると引っかかる点が目立つのが何というか、完全パワー型の脚本だったよなーという印象。
対して【ろこどる】は脚本のテクニカルな完成度だけなら14年でもピカイチだったのだが、いかんせん地味。
結城友奈は中盤の勢いと比べて序盤のもたつき、まとめの雑さが極端。Selectorも一期の緊張感が二期になると薄れてしまったのが惜しかった。Free!ESは逆にまとめの爽やかさ、一期で残された問題にきちんとケリをつけられたことがよかった。
ダンディとそにアニはオムニバスの面白さ。特にそにアニは14年の隠れた佳作。
サムメンコは……個人的には大好きだったよ!!

作画演出

1・神撃のバハムートGENESIS
2・ハイキュー!!
3・ピンポン
4・スペースダンディ 第一期&第二期
5・ラブライブ!2期
6・ガンダムビルドファイターズ
7・ウィッチクラフトワークス
8・蟲師続章 第一期&第二期
9・ヤマノススメ セカンドシーズン
10・Free! Eternal Summer


超・ハイレベルな大激戦。
Fate/UBW第一期が入らない!! 京アニですら弾き出される寸前で、ギリギリFree!ESだけ滑り込んだ状態。
1位はもう仕方ない。これを超えるTVアニメが果たして今後出てくるのか……いや出てきちゃむしろマズいんじゃないかという異常なバランスブレイカー。
2位はピンポン、スペダンという通好みの神作画アニメを押さえてハイキューとした。ハイキューはピンポン・スペダンと同じアーティスティックな作画領域に片足踏み込みながらも、あくまで少年スポーツアニメとしての最高レベルを目指しているのが見ていて素直に気持ちがいい。ちなみに黒バス二期も一期と並ぶレベルは維持していたのだが、ハイキューが出てきたせいで少し見劣りしてしまった。IGジャンプアニメの切磋琢磨は素晴らしい。
ラブライブ2期とガンダムBFはここでも競り合って、こっちはCGライブの超絶進化でラブライブ2期に軍配。
ウィッチクラフトワークスは、これも14年の隠れた佳作。というか14年は佳作が隠され過ぎなんだよな……。
蟲師は一期の総集編ラッシュの影響なのか、二期になってちょっと作画演出が落ち着いたように見えた。ヤマノススメも1クール目の方が一人原画回など見どころが多かった気がする。
……それと、2014年は神作画アニメがこのように大豊作だった一方で、久々に本格的な作画崩壊を起こすアニメが増えていたことにもここで忘れず触れておきたい。

音楽全般

1・ラブライブ!2期
2・キルラキル
3・ご注文はうさぎですか?
4・神撃のバハムートGENESIS
5・悪魔のリドル
6・魔法科高校の劣等生
7・アルドノア・ゼロ 第一期
8・鬼灯の冷徹
9・未確認で進行形
10・WakeUp,Girls!


1位と2位は鉄板だったが、それ以外の順位がなかなか定まらず苦労した。
ごちうさと未確認は、音楽関連全般というなら未確認の方がいいんじゃないかと思うのだが、14年はとにかく「こころぴょんぴょん」の存在感が凄まじくてちょっと3位以下には降ろせなかった……!!
で、未確認の上に劇伴力のバハ&アルドノア、主題歌力の劣等生&鬼灯が入り込んで上がったり下がったり。そこに、しれっと侵入してくる悪魔のリドル!! 「誰にも触らせない」といい「負けたらCDデビュー」といい、曲を使った仕掛けが面白過ぎて無視はできない。
WUGは劇場版主題歌である「タチアガレ」を超える楽曲が本編に出てこなかったのが痛い。

声優演技

1・ラブライブ!2期
2・東京喰種トーキョーグール
3・結城友奈は勇者である
4・キルラキル
5・一週間フレンズ。
6・ばらかもん
7・ジョジョの奇妙な冒険スターダストクルセイダース
8・selector infected WIXOSS & spread WIXOSS
9・異能バトルは日常系のなかで
10・ハナヤマタ


4位までは順当。喰種は1位もあるかなと考えたが、さすがに変態宮野だの変態拷問だのがスクールアイドル卒業の感動を上回るのはどうなのかなーと躊躇してしまった。
結城友奈は、照井春佳の演技だけ取ればこれも未確認の方が好きなんだけど、あの「無理して叫んでる感」が作風とマッチしていたのは絶妙だった。内山夕実黒沢ともよの底知れないポテンシャル、三森すずこ長妻樹里の底力にも感心。
キルラキルは2013年放送の1クール目の方にインパクトが集中していたのがかなり不利に働いた。
一週間フレンズは雨宮天ブレイクのきっかけとしても重要だが、山谷祥生をはじめ他の声優陣のハマり具合も素晴らしかった。
ジョジョは待望の第三部、待望の小野大輔承太郎だったわけだが、ばらかもんの方がやっぱり活き活きして聞こえてしまったなぁ……。いや、ジョジョ第三部の本番はエジプト編だから!!
selectorは本来ならもっと極端に声優アニメ化してもよかったと思うのだが、不思議と一定範囲に収まっていた感覚がある。その一定範囲を赤崎千夏だけが突破していて、特に二期は赤崎千夏が狂気の基準のようになっていた。
異能バトルも早見沙織が突出。あのワンシーンだけで14年の他の芝居の全てを駆逐しかねない……!!
10位滑り込みはハナヤマタ。メインの演技力自体は正直まだまだなんだけど、誰もが大きな可能性を感じさせる若い芝居をしていて、作風とも相俟って好印象だった。

独自性

1・少年ハリウッド 第一期
2・グラスリップ
3・シドニアの騎士 第一期
4・スペースダンディ 第一期&第二期
5・ノーゲーム・ノーライフ
6・ピンポン
7・さばげぶっ!
8・M3〜ソノ黒キ鋼〜
9・ブレイドアンドソウル
10・サムライフラメンコ


1位2位は、まあそうだよね……としか。
シドニアはフルCGという点を除いても、原作絵の再現や独特の世界観などオンリーワンな魅力が強い。
スペダン・ノゲノラ・ピンポンは監督の作家性が強烈に出ているがゆえに、それを映像作品として成立させる周囲のスタッフの努力にも気付かされる。ノゲノラはそもそも、この題材をいしづかあつこに持っていったのが偉い。
さばげぶっ!はドタバタカオスアニメ枠久々の元気な新顔。新年特番もあったし、まだ終わらないのか!?
M3は普通なら完全崩壊しても仕方なかった企画をきちんと「作品」と呼べるレベルまでまとめ上げたことに、佐藤順一岡田麿里の実力を見た。
ブレイドアンドソウルも同様に、企画段階での無茶振りにスタッフはよく応えていたと思う。
サムメンコは逆に、無茶な企画を無茶なまま押し通した感じか。

話題性

1・ラブライブ!2期
2・弱虫ペダル 第一期
3・ハイキュー!!
4・メカクシティアクターズ
5・魔法科高校の劣等生
6・鬼灯の冷徹
7・黒子のバスケ 第二期
8・東京喰種トーキョーグール
9・ご注文はうさぎですか?
10・ガールフレンド(仮)


2014年、神田明神の遥か上空には妖怪と雪の女王が蠢いていたことをゆめゆめ忘れてはならない……。
2014年は世間的には妖怪ウォッチとアナと雪の女王の年であり、他にもCGドラえもんなど深夜TVアニメの文脈からは外れたところで話題を独占する作品には事欠かなかった為、このランキングにどれほど意味があるのか自体が疑問。
それでもラブライブはスクフェスの存在と熱心なラブライバーの皆さんの布教活動もあって、むしろアニメ終了後に急速に一般知名度を上げていった感触がある。
弱ペダとハイキューは掲載誌の格差を覆し、自転車ブームの一端を担った点を考慮して弱ペダを2位に。
メカクシと劣等生は本来のポテンシャルを考えるともっと爆発しているべきだったのだが、アニメの出来に足を引っ張られる悪いパターンのアニメ化になってしまった。それでも劣等生は名を上げたと思うが、メカクシは……どうなんだろう。
喰種も後半の展開に原作ファンから異論が出ていたが、アニメ独自の魅力は強いし原作売り上げも大幅に伸びているので悪いアニメ化とはいえない。逆に鬼灯は原作ファンの評判は上々だけど、アニメとしては刺激が弱かった気がする。
まあ話題作のTVアニメ化で盛大にずっこけた点にかけては2014年にはテラフォーマーズという横綱がいるんで、それと比べれば他は大体成功している。同じヤンジャンの極黒のブリュンヒルデなんて前半だけ見れば大成功だよ!!
あと、話題作でずっこけたといえばガールフレンド(仮)なわけですが、この作品については「実はクオリティは決して低くない」、「よくいわれる美少女動物園フォーマットに忠実」、「人気声優見本市状態」、「原作の鮮度が落ちないうちにスピード感を持ってアニメ化」……と、むしろ外しようがない方法論で外しているのが恐ろしい。結局、必勝の方程式なんてない……。

安定感

1・月刊少女野崎くん
2・未確認で進行形
3・モモキュンソード
4・棺姫のチャイカ 第一期&第二期
5・Fate/stay night[Unlimited Blade Works] 第一期
6・ばらかもん
7・中二病でも恋がしたい!
8・天体のメソッド
9・ソウルイーターノット!
10・となりの関くん


動画工房、驚異の安定力。
野崎くんと未確認だと、未確認の方が作画の遊び・自由度が高かった為にこのランキングだと下位になるが内容は甲乙つけ難い。
そしてこちらも隠れ佳作、モモキュンソード。モモキュンは脚本声優作画お色気と全てが高値安定していたが、根本的に十年前のアニメを現代クオリティでリメイクしたようにしか見えなかったのが切ない。
4位!! チャイカ!! とても安定!!
9位も!! ボンズ!! アクション、大事、とても大事!! ウィ、ガガントス!!
5位でようやくFate/UBW。第一期は溜めの段階とはいえ、ちょっと横綱相撲を取り過ぎな感はある。
ばらかもんは途絶えかけた日テレ深夜の癒やし枠を受け継いでくれて嬉しかった。
中二病二期は一期と比べると明らかにテンションが落ちてしまったが、それでも京アニに求められるラブコメの水準は軽くクリアしていたと思う。天メソは久弥直樹のネームバリューから来る期待感にシナリオが負けていたのが残念だったが、全体の作画クオリティや演出の精度は充分に高かった。
10位はデンキ街と関くん、深夜アニメに参戦したシンエイ動画の二作で争ったのだが、やはりエンタメ作品としての完成度を見ると関くんかなと。

萌え・サービス

1・ご注文はうさぎですか?
2・桜Trick
3・Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!
4・大図書館の羊飼い
5・Free! Eternal Summer
6・ストライク・ザ・ブラッド
7・トリニティセブン
8・ノーゲーム・ノーライフ
9・LOVE STAGE!
10・最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。


もう「萌え」よりも「ポル」の方がいいのかな……。
1位は本来なら日常系として評価されるべきなのだろうが、不思議と「日常系なのに堂々とポルっていて、しかし露骨にエロいわけではない」という謎のラインを維持していてそれが一歩抜きん出た理由なのかなと。
2位は逆にエロさが限界突破し過ぎていて本来の百合日常系を逸脱してしまったパターン。
3位も一期が正統派な熱血魔法少女だったのと比べるとエロ・風呂・リョナが若干過剰化していた印象。
大図書館は逆に古き良き「萌え」を追求した脚本演出が好印象。エロゲー原作の方がむしろ「萌え」に向くのは少し興味深い。
女性向けは2013年に続いてFree!と、DAIGOの姉がDAIGOでBLという驚異の作品LOVE STAGE!。ただ純粋に男の裸を追い求めるだけなら幕末Rockもかなりキテたことは記しておく。
ストブラ・トリニティ・ノゲノラは男の子の正しい性欲を正しくすくい上げた王道。
10位の妹ちょは……ついにBPOを動かしてしまった点で、ある意味2014年最大の問題作。

暴走度

1・魔法戦争
2・悪魔のリドル
3・メカクシティアクターズ
4・WakeUp,Girls!
5・結城友奈は勇者である
6・さばげぶっ!
7・RAIL WARS!
8・俺、ツインテールになります。
9・健全ロボダイミダラー
10・世界征服謀略のズヴィズダー


1位はもはや伝説。原作改変や作画演出の至らなさで崩壊する作品は珍しくもないが、あそこまで忠実にやりきって全力で訳がわからないままブン投げたエンディングは他に見たことがない。まさしく世界を混沌に陥れるラストレクイエムだった……。
2位は狙っている要素と天然でおかしくなった要素が絶妙にブレンドされ、独特の味わいが生まれていた。リドルスタッフにはぜひ艦これでも「チタン装甲でなければ轟沈だった」「魔改造された艦娘が水蜘蛛のように海上を這い回る」「潜水したら檻に閉じ込められてて沈没」「みんな轟沈したと思ったけど無事にぼっち卒業式」くらいはやって欲しい。
3位は、やらかしたというよりも原作者がやりたかったことにスタッフが対応しきれなかったって感じかなぁ。特にBD/DVDで差し替えられてしまったらしいCGOP……。
他は主に狙ってネタを投入して、思い通りに爆発したり誤って炎上させたりのバランスの差。RAIL WARS!は話の展開で、俺ツイは作画で思いもよらない暴発をしていたのは素直に気の毒にもなった。

時代性

1・メカクシティアクターズ
2・信長協奏曲
3・ラブライブ2期
4・結城友奈は勇者である
5・キルラキル
6・残響のテロル
7・魔法科高校の劣等生
8・弱虫ペダル第一期
9・神撃のバハムート
10・ご注文はうさぎですか?


問題はここだ。
悩みに悩んでトップ3がこうなったわけですが、理由を説明するのがとても難しい。
第一には、ラブライブは一期の時点ですでに2013年の時代性1位に選出してしまっているので二年連続はおかしいかなという考えがあったのが大きい。ただし、他に時代を象徴する作品がないなら連続でも構わないとは当然思っていた。
で、ラブライブ2期の対抗馬は果たして存在するか……と思案を巡らせた結果、ふと、そういえばメカクシってどうなったんだっけと思い至った。この時点までメカクシのことは完全に意識の外にありエントリーにも入っていなかった。
それで調べたら……メカクシのBD/DVDって結構売れてるんですよね。あの内容で。しかも一巻一話収録という仕様で。
音楽の面でも後期ラブライブ一色になったせいで失念しがちだが、2014年は本当ならボカロ世代の本格台頭が叫ばれ、ニコニコ出身の「歌い手」達が市民権を得て大活躍する……はずだった。
少なくともメカクシのアニメ放送前まではそういう機運があったはずなのだ。ドワンゴKADOKAWAが合併することでニコニコの地位は更に盤石なものとなり、プロとアマの創作の垣根は消え去る。そんな時代が訪れると、僅か半年ほど前まではみんな本気で言っていたのだ。それがどうしたことか、2014年の終わり頃にはそういう言説がパタッと途絶えていた気がしてならない。
みんな、一体どこへ行ってしまったのか……。
「カゲロウプロジェクト」の存在は、実はボカロ文化・アマ創作の夢の具現なんかではなく、その最後の拠り所だったのかも知れない。
メカクシのアニメが何をもたらし、何を終わらせたのかははっきりとはわからない。ただ、明らかに本腰入れてなかったシャフト、ネタとして消費し速攻で忘れた自分も含めた大多数のアニメファン、持ち上げるだけ持ち上げてそれっきりになったメディア、ゲーム実況と艦これと公式配信アニメばかりになってしまったニコ動のランキング……何もかもすでに遠い昔のようだがあれは2014年のことだ。
ラブライブのスクフェス連動CDがアニメ曲を超えるほどの規模で売れまくり、ジャニーズや駅伝選手や大河女優がラブライバーであることを公言して世間を賑やかす一方で、何千人かの人達がメカクシのBD/DVDを買い揃えて一年を終えた。そこに何となく、青春の光と影を感じる。まあ……そんな話。勿論、両方好きな人も多いと思うけど。
あと信長協奏曲は月9ドラマ版の前で世間的にもほぼ黙殺に近い扱いされてたが、フルCGでのTVアニメという流行を押さえつつ独自の魅力ある作品作りをしていて、単純に凄く面白かった。2014年謎の信長アニメブームの代表格としても、凋落続くフジテレビの命運を占う意味でも、相当に重要なタイトルだったと思う。
結城友奈・キルラキル・残響のテロル・劣等生は、同じく2014年ブームになっていたテロアニメの代表格。それぞれ現体制への不満の持ち方、主人公を革命側に置くか体制側に置くかの違いなどに特徴が出ている。
弱ペダとごちうさは女性ファン・男性ファンそれぞれに2014年らしい受容のされ方をしていた作品。間のバハムートは今このタイミングでなければ生まれなかった作品かなということで9位。

改めて、結果発表とまとめ

1位:ラブライブ!2期(52)
2位:結城友奈は勇者である(27)
3位:メカクシティアクターズ(25)
4位:キルラキル(22)
5位:ご注文はうさぎですか?(21)
同6位:神撃のバハムートGENESIS(19)
同6位:スペースダンディ第一期&第二期(19)
8位:ハイキュー!!(17)
同9位:悪魔のリドル(15)
同9位:魔法科高校の劣等生(15)


最初に上げた通り、合計するとこうなる。
ついでなので十部門方式にしてからの各年1位も上げておきます。とはいえ十部門の内容やジャッジの基準が年によってバラバラなのであくまで参考程度に。


2003年:機動戦士ガンダムSEED(45)
2004年:鋼の錬金術師(57)
2005年:舞-HiME(52)
2006年:涼宮ハルヒの憂鬱(47)
2007年:らき☆すたコードギアス反逆のルルーシュ天元突破グレンラガン(46)
(2008年):マクロスF(40)『ランキング非公開の為、参考記録
(2009年):化物語『ランキングなし暫定』
2010年:けいおん!!(55)
2011年:魔法少女まどか☆マギカ(52)
2012年:TARI TARI(30)
2013年:進撃の巨人ジョジョの奇妙な冒険(37)


08年と09年は更新サボってたのであくまで参考。それでもここ十年程度の傾向は掴めるかな。舞-HiMEだけ何かおかしいけど。
見てわかる通り、2014年のラブライブ!2期の52点はまどマギと同点で、50点超えは二年ぶり五回目。50点超えは続く傾向があるので2015年にも同規模のヒット作の出現は期待できる……というにはあまりにデータがいい加減ですが。
これをもって、何がどうしたと言う気はありません。もうそういう分析をする能力も、分析に意味があると思える価値観も急速になくなってきました。
2015年はとにかく、アイドルマスターシンデレラガールズが満足のいく出来になってくれればそれでいいのです!!
ラブライブ艦これも好きだし、ジョジョファフナーも楽しみだけど、自分のなかで明らかにシンデレラガールズだけ期待と不安のスケールがケタ違いに大きくなっていて精神がヤバい。ここまで思い入れが大きくなってしまった作品というのは、2000年代にはちょっと記憶にない……90年代まで戻ってそれこそGガン・TVエヴァガオガイガー、あとDTエイトロンくらいか?
ハードルは下げられるだけ下げて、売り上げ覇権なんて面倒なものは艦これに任せて、とにかく中身が納得いくものであってくれればそれでいいという心持ちであと二日を乗り切りたい。
…………これで駄目だったら、来年はもう無理かもなー、色々と。