（ＴＶＫ）狼と香辛料 ＃１２（終）

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ロレンスは森の主とのケンカを避けて駆け付けてきたホロに助けられ、
そのまま巨大狼化したホロに乗ってノーラ救出へ。
そして自分達を裏切った相手をも救う商談を成立させ、
ホロとロレンスは再びバカップルぶりを見せつけながら旅立ちハッピーエンド。
とはいえ原作二巻のラストに過ぎないわけで終わった感じはあまりない。
最終回の展開も、狼ホロの変身やもののけアクションなどで
それらしい見せ場は作っていたものの、基本的にはいつも通り
ホロとロレンスの主導権争いの駆け引きを描くのがメイン。
とはいえ、自分より格下な狼に頭を下げる理性を見せたかと思えば
気に食わない人間どもを皆殺しにすると言い放つ荒々しさを見せ、
更にはロレンスに甘えたりノーラに嫉妬したりを繰り返す
ホロの複雑な魅力は充分に発揮されていたので、それで満足ではあるのだが。
しかし結局ノーラって本当にただ利用されていただけなのか。
てっきりロレンスも商会も出し抜く企みでも持ってるのかと・・・。
オリキャラのクロエにしても他の男キャラにしてもそうだけど、
ホロとロレンス以外のキャラは意図的に少し薄めにされているのかなぁ。
いや、ロレンスさえもホロの魅力を引き出す素材であって、
全てはホロをいかに可愛く見せるかというのが
この作品の最大にして唯一の目的なのかも知れないけど・・・。
その点においては間違いなく目的は達成されていたことになるか。
第一話で常時全裸だった時と比べて、
今回変身の為に脱いだシーンの方がよりエロく見えたのは、
作画演出の力のみならずそこまで積み上げてきた関係性が
全裸をより生々しく見せる効果を上げていたのに違いない！！
それと、キャラデザ＆総作監の黒田和也の印象が強いが、
その原作から外れた黒田キャラデザを原作準拠の作品世界観に
見事に落とし込んでいった監督：高橋丈夫をはじめとした
他のスタッフの仕事も素晴らしかったと思う。
本当に、これだけ絵柄が違うのに原作とイメージが
大きく外れなかったのは凄いバランス感覚だ・・・。
小清水亜美と福山潤も当初の懸念に反して大健闘してくれた。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。これは続編もありそうかな。