へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

なれのはて 過去感想は作品タイトルで検索してください

スポンサードリンク

COWBOY BEBOP(再) #25・26(終)

COWBOY BEBOP DVD-BOX (アンコールプレス版)
ラストエピソード「ザ・リアル・フォークブルース」前後編。
ここにきて奇を衒ったことは一切せず、
ド直球でスパイク最期の戦いの様子を描いていく内容。
ジュリアとフェイ、ビシャスとジェットの対比に象徴される
スパイクの過去と現在を織り交ぜて見せていくような仕掛けはあるが、
基本的にはもっとシンプルにB級ハードボイルドアクションを
貫き通していったという印象を受ける。
クライマックスとなるスパイク単独での二丁拳銃殴り込みシーンなんて、
もう全編にB級アクションの美学が溢れていてたまらない。
スパイクの「バーン」で終わるラストも、切なくも茶目っ気があり美しかった。
個人的に、テレ東での本放送時やその後の衛星放送時には、
ハイクオリティ作品という言葉の響きや
これぞ大人の鑑賞に耐え得るアニメといった宣伝に惑わされて
どこか自分から遠い作品のように感じられのめり込めなかったのだが、
あれから十年経って冷静に見直すと、実はこの作品がそういう
ハイクオリティや大人向けといった言葉に隠れて様々な挑戦をしている
非常に「若い」作品だったことが良くわかって面白かった。