へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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RD 潜脳調査室 #13

RD 潜脳調査室 コレクターズBOX 1(3枚組) [DVD] RD潜脳調査室 オリジナル・サウンドトラック
ミナモとデートしながら、昔を思い出す波留。
冒頭の、寝ているミナモの鼻に止まった蜂を追い払おうとするものの、
身体が動かなくて思うようにいかないという描写が秀逸だった。
その後の二人の静かな擬似デート風景と、
合間に甦る波留の記憶を過去編として見せていく構成も、
否応なく現実の波留の姿を再認識させる作りになっていた印象。
過去編は、バブル期地上げ屋に下町の家を追われた幼年時代、
港町で新たな友人やイルカとの出会い潜水に目覚めていく少年時代、
大学に進みダイバーとなり久島や友人達と夢を追いかけた青年時代と、
各時代ごとにディティールの細かい描き込みで時代性を見せたり、
絶妙なキャラデザの変化で波留の成長を表現していったりと、
非常に丁寧な描写が積み重ねられていて完成度高かった。
青年時代に突然ヤザワが挿入歌で流れ出したのには驚いたけど、
まあ過ぎ去ってしまった男の青春みたいな雰囲気は良く出ていたか・・・。
話的には1クールの節目として波留とミナモの関係性を
改めて固め直すという意図もあったのかな。
波留にとってミナモは海で出会ったイルカのように
自分を新たな世界へと導いてくれる存在、
ミナモにとって波留はかつて暮らしていたオーストラリアのように
安心出来る居場所ということなんだろうか・・・。
ところで、ミナモがユキノが太る夢を見ていたり、
丸く見られているのを気にしていたりといった描写は
明らかに視聴者の反応を取り入れてきている感じだったなー。