へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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(新)スレイヤーズREVOLUTION #1

Plenty of grit/Revolution
90年代を代表する作品にしてラノベ原作メディアミックスの先駆者、
スレイヤーズが時を超えてついに復活。
同時期の作品だったエヴァの劇場版復活と重なっていることや、
監督の渡部高志が現代のラノベ原作作品の代表格である
灼眼のシャナを作り終えた直後であることなど、
このタイミングでスレイヤーズが帰ってくることに関しては
色々と時代の呼応やらノリやら90年代が懐かしネタとして
通用するようになってきた背景やら考えさせられることも多いが、
まあそういうことは置いといてともかく嬉しい!!
スレイヤーズってあれだけ大きな作品だったわりには
この十年存在を黙殺されてきたようなところがあったからなぁ・・・。
で、肝心の本編はどうなっているかというと、
これがまたレヴォリューションって名乗ってるくせに
かつてのテイストを完全再現した古参ファン釣りまくりの内容!!
キャラデザをほとんど変えていないのはわざとやってるんだろうけど、
本当にTV観ていてタイムスリップしたような気分になった。
CMが流れるたびに現代に引き戻されるというか・・・。
そのくせ、魔法エフェクトがシャナの蓄積を踏まえていたりするので、
十年ぶんのアニメ技術が混ぜこぜになっていてまさに混沌の海な状態に。
演出も、細かい説明もキャラ紹介もすっ飛ばして
とにかくアップテンポに突っ走る作りになっていて、
スレイヤーズが一番ノっていた頃の再現を狙っている感じを受けた。
新規ファンをふるい落としかねない作りだとも思うんだけど、
単純にギャグとして面白いのでその辺は深く心配することはなさそうかな。
特に、ラストの戦車が出てきてから謎の小動物が
ドラグ・スレイブぶっ放すまでの流れはノンストップで見事だった。
そして、そういう往年のテンポの再現を可能にしているのが、
衰えることを知らない声優陣の掛け合いの妙!!
最近、ムサシと灰原しか聞いてなかったんで
林原めぐみがここまでリナ演技を維持していたことには感動すら覚えた。
というか初回から思いっきりフルストットルで
そこまで飛ばして大丈夫なのかと若干心配になるくらいだ・・・!!
松本保典緑川光もさすがにキャラを外さない、
鈴木真仁は久々に本職に戻ってきたって感じまでするし。
あと、今回に限ればサカナ役の加藤夏希も変な存在感があって面白かった。
OP&EDからするとゼロスも出番多そうなので楽しみ。
基本的に、かつてのスレイヤーズを甦らせるという
コンセプトにおいてはほぼ完璧な出来。
今の時代にそれで良いのかという問題に関しては、
この先どうなっていくかを見届けてからでも遅くはないかと思う。
ところで、サブタイトルは無印に戻ってアルファベット縛りなのね。