マクロスF ＃２４

バジュラを滅ぼしその母星を新たな故郷とする為に
総攻撃を開始するフロンティア船団。
アルトはシェリルに必ず帰ると約束し飛び立つが、その先に待っていたのは
バジュラの歌姫と化したランカとその兄ブレラ。そして、アルトは撃たれた・・・。
というわけでアルト死亡かという強烈なヒキで終わる怒涛のラス前回。
ここにきてフロンティア側が侵略者に過ぎないという
価値観の転倒を明確にしてきたのは興味深い展開。
自分達は開拓者だと思っていたんだけどその実は侵略者になっていたという、
フロンティアスピリッツの暗部を秘めた作品タイトルだったわけか・・・。
ランカが「愛・おぼえていますか」でバジュラ側を守るのも、
宇宙からの攻撃への防衛戦だった初代から、
人類自身が宇宙に出たことで逆の立場になってしまった
時代が進んだが故の皮肉を込めた演出だってことなんだろうし、
旧作オマージュの繰り返しがこういう形でしっぺ返しを放ってくる
構成になっていたことには改めて感心させられたなぁ。
しかしその戦いも、ランカはグレイスの操り人形に過ぎず、
アルト達フロンティア軍の方もレオンの操り人形に過ぎない、
自分の意思のない戦いになっているわけで、
そこをランカとシェリルの本当の歌が打ち破れるかどうかって話に
全ては向かっていくということになるんだろうか・・・？
ただ、その場合アルトの問題がどう解決するのかがわからない。
っていうか今回マジで死んでそうな気さえするのだが、
生きてたとして何をどうすれば答えに辿り着けるのか。
あの場所は因果律がおかしくなっているらしいので、
死にかけたアルトが過去と繋がって何かを得るような形になるのか？
機体がなくなってしまったことも疑問なのだが、
まだ最後に何か大仕掛けが残されているのかも知れないなぁ・・・。
クォーター組がこの混乱状況で具体的に何をするのかも見えてこないし。
ランカとシェリルのアルト争奪戦決着に関しては、
初代に照らし合わせればランカ不在の間に
切ないイベント積み重ねたシェリルが勝利するのはほぼ確実なのだが、
いくら何でもこのままだとランカへの比重が少な過ぎて不憫だ・・・。
あんな巨大な姿を晒してはもう絶対にフロンティアには帰れないだろうが、
何かしら救済策が用意されていることを信じて待ちたい。
といっても逆転勝利までしちゃうと今後はシェリルが不憫だし、
どっちに転んでも完全なハッピーエンドにはなりようもないのかな・・・。
あと、クランは結局ミハエルを忘れられず戦い続けるだけなのか、
ナナセの唇を無断で奪ったルカに天罰は下るのか、
諸々の事情を全て呑み込んであと一話・・・に収まるのか本当に！？