へたブロ~下手の考え休むに似たるのはてブロ~

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CLANNAD AFTER STORY #12

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突然の栄転の誘いに戸惑う朋也に芳野が語った自身の過去、
その話から愛する人を守る為に働くことを決めた朋也だったが、
その前に立ちはだかったのは絆を断ったはずの父親だった・・・。
芳野のかなり衝撃的な過去話だけで今回は終わるのかと思ったので、
後半の怒涛の展開にはその演出の的確さも含めて圧倒されてしまった。
芳野がロックシンガーだったというのは
今までのポエミーな語り癖からすると納得だが、
そこにあそこまでヘヴィな過去があったとは驚いたなぁ。
スランプによる転落はともかく、ヤク中だったなんて・・・!!
そんな芳野を支えてあげた公子先生は本当に天使だ。
で、この転落と再起、街からの旅立ちと帰還という話が、
そのまま朋也と父親の関係に降りかかってくるという展開はまた強烈。
かなり詰め込み気味で密度が濃いだけに、
乱高下を繰り返す朋也の感情の流れを追うだけでも
観ているこっちも疲弊するほどのパワーがあったなー。
特にクライマックスとなる朋也のブロック塀パンチから
渚との取っ組み合い、そして結婚申し込みに至るシーンは、
激しい感情のぶつかり合いとそれを包み込む街の空気が
絶妙な距離感で演出されていて素晴らしかった。
あのパンチしたあとの拳の傷の生々しいこと・・・!!
ここで渚の覚悟がはっきり見えたのも良かった。
本当に、ドラマとしての感触が学園ラブコメから
同棲ラブストーリーに、そして家族関係性のホームドラマへと
順々にレベルアップしていくのが実に面白い・・・。
これはそのままギャルゲーや萌えの限界値を超えて
より切実な物語へと化けていこうとする意思も示しているのだろうか?