源氏物語千年紀 Genji ＃９

ついに帝が真実を知らぬまま崩御。
罪の意識に耐えかねた藤壺はついに出家を決意し、
光源氏の華々しい日々にも一気に陰が差し込めていく・・・。
帝の最期は堀内賢雄のひたすらに優しい芝居が、
逆にそれが藤壺の心を抉っていく皮肉さを際立たせていたなー。
玉川紗己子と田中敦子の女同士の主従を超えたようなやりとりも、
鬼気迫るものがあって惹き込まれた。
今回は基本的に光源氏が立ち止まったまま腑抜けていたので、
流転していく周囲の者の心情の方が良く映えていた印象。
酒を浴びながら光源氏を心配する頭の中将と、
まるで実感持ってない様子の光源氏のギャップが痛いな・・・。